NO14.FSSC22000,ISO22000では何を求めていますか?

質問:FSSC22000,ISO22000では何を求めていますか?
回答:規格の目次を見ると、何を求めているか見えてきます。
大きく8項目あります。
1.適応範囲
2.引用規格
3.用語及び定義
4.食品安全マネジメントシステム
5.経営者の責任
6.資源の運用管理
7.安全な製品の計画及び実現
8.食品安全マネジメントシステムの妥当性確認,検証及び改善
特に「4〜8」が重要です。
「4.食品安全マネジメントシステム」では
「効果的な食品安全マネジメントシステムを確立し、
文書化し、実施し、維持し、かつ、
必要な場合はそれを更新すること」と求めています。
「5.経営者の責任」では、経営者がやるべきと、
「責任と権限」を規定しています。
「6.資源の運用管理」では、経営者の方針をうけ、
ヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウ等の
経営資源を運用管理(マネジメントしなさい)と規定しています。
特に人的資源は重要です。
ハードが良くても、教育されていない人が製品を作り、
取り扱えば事故につながる可能性が高いからです。
「7.安全な製品の計画及び実現」は
HACCPとダブる部分が多い箇所です。
「8.食品安全マネジメントシステムの妥当性確認,検証及び改善」は、
「食品安全マネジメントシステムを確立したら、
本当に良いかどうか確認しなさい=妥当性確認」「自己テスト=検証」
「改善しなさい」と求めています。
しかも、大きくは「予防処置を講じなさい」と求めています。最近の話題では、
放射能、トリインフルエンザ、バイオテロ。「うちの会社で、
そんな必要あるの?安くて美味ければ良いじゃないの?」
「でもお客様は、放射能のことを聞きませんか?」
「風評被害で困っている企業があります」
「海外では日本の食品12都県生産分を輸入制限しています。」
「安全だ安全だといっても、現実は厳しい状況にあります。」
だからこそ、自分たちの職場(給料の元)や会社を守るために
「改善や予防処置を講じる」ことが必要です。
特に「8」は形式的に行うのではなく、実質的に行って下さい。
結果、自分(家族の生活も含め)たちを守ることになります。
もう一方では、繰り返し行う(改善活動、予防処置)と、
必ずレベルは上がります。大丈夫です!
慣れないことをすると、面倒に感じたり、
業務量が増えるのではと不安になるものです。
現場で、不平がでることもあります。
一回で100点を目指さず、40点(赤点クリア)からスタートして、
同じ問題を繰り返し行い100点を目指しましょう!
大丈夫です!必ず出来ます。

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