【取材記事】一般財団法人杜の都産業保健会 理事長 山田章吾先生

 

はじめに

東北大学名誉教授/杜の都産業保健会理事長 山田章吾先生

木村: 杜の都産業保健会様は、地域の企業や従業員の健康管理を総合的にサポートする重要な一般財団法人です。

この度、同法人の理事長である山田章吾先生にお話の機会を頂きました。

同法人の特長の一つ目は、一番町健診クリニック脳ドックです。

特長の二つ目は、広域をサポートする巡回健診車による健康診断です。

私たちの健康に関わる大切な分野です。

詳しくお話をお伺いして参ります。

 

一般社団法人杜の都産業保健会様の事業概要

木村: 山田先生よろしくお願いいたします。

初めに一般財団法人杜の都産業保健会様の事業概要を教えて下さいませんか。

杜の都産業保健会 理事長 山田 章吾先生

山田先生: 当法人は1985年に設立された、地域の産業保健活動を支援する公益法人です。

主な事業は、一番町健診クリニックの運営や巡回健診、作業環境測定などを通じて、企業の健康経営を支援する一般財団法人です。

従業員の健康管理はもちろん、経営者の健康管理にも積極的に取り組んでいます。

一番町健診クリニックについて

木村: 一番町健診クリニックはこの法人の主要な事業拠点ですね。

クリニックの特徴や概要について教えていただけますか。

山田先生: はい、一番町健診クリニックは2011年に開設した当法人が運営する健診施設です。

男女別のフロアで、人間ドックや脳ドックをはじめ、各種健診やがん検診、予防接種などを提供しています。

設備や検査体制も充実しており、地域の企業や住民から高い信頼を得ています。

笑顔でお出迎えの受付

一番町健診クリニックの人間ドックについて

木村: 人間ドックはクリニックの代表的な事業ですが、具体的にどのようなメニューや特徴がありますか。

山田先生: 一番町健診クリニックの人間ドックは、基本健診に加えて、

各種がん検診

生活習慣病のリスク評価、

更に詳細な心臓・脳・胸部・腹部などの検査を組み合わせたメニューを用意しています。

受診者一人ひとりのニーズや状況に合わせて、きめ細かなプランをご提案しています。

健診当日は、専門医による結果説明と生活指導も行い、受診者の方々に満足していただいています。

【女性フロア】

4階 女性フロア

【男性フロア】

5階 男性フォロア

一番町健診クリニック脳ドックについて

木村: そして、最近注目されている脳ドックについてもご説明ください。

山田先生: はい、当クリニックの脳ドックは、MRI検査を中心に、脳の血流や代謝などを詳しく調べる検査メニューです。

認知症リスクの評価や、脳卒中の予防などにも役立ちます。

近年、脳の健康管理の重要性が高まる中、特に経営者の方々にも多く受診していただいています。

東北大学医学部との連携で「質の高い」診断結果を提供しています。

MRI

 

一番町健診クリニック脳ドックのAI活用について

木村: 脳ドックにAIを活用されているとのことですが、具体的にどのように活用されているのでしょうか。

青色強め 脳ドックの大切さを丁寧に説明する山田先生

 

山田先生: はい、当クリニックの脳ドックでは、MRI画像の解析にAIを導入しています。

AIによる自動解析により、当法人の特長・強みでもある東北大学医学部の専門医による診断をサポートし、より精度の高い脳機能評価が可能になりました。

また、AIが得意な画像解析によって、細かな病変の発見にも貢献しています。

地域の「予防的な健康管理レベル向上」に貢献していると自負しています。

 健診におけるAI活用のメリットについて

木村: AIを活用することで、健診の精度や効率はどのように向上しているのでしょうか。

山田先生: 脳ドックのほか肺がん検診にもAIを使っていますが、AIの活用により、読影時間の大幅な短縮や、微小な病変の発見率の向上など、健診の精度が大きく高まりました。

また、医師の負担も軽減され、より丁寧な結果説明が可能になっています。

受診者の方々にもわかりやすい所見をお伝えでき、充実したサービスを提供できるようになりました。

山田先生のプロフィール

木村: 山田先生、長年にわたって放射線治療の分野で先駆的な研究に取り組まれてきたとお伺いしています。

先進的なAIを使った脳ドックについては、山田先生の経歴をお伺いすることが重要だと思います。

是非、経歴について教えていただけますでしょうか。

山田先生: はい、私は1975年に東北大学医学部を卒業後、同大学の放射線科に助手として勤務し始めました。

1983年には講師に、1984年には助教授に昇進しました。

そして1996年に教授に就任し、放射線治療の研究を本格的に進めることができるようになりました。

2002年 11月 東北大学病院長
2006年 10月 東北大学病院がんセンター長 を務めました。

木村: 教授就任後の主な業績についてお聞かせください。

山田先生: 教授就任後は、リアルタイム線量計を用いた新しい治療法の開発や、早期のがんに対する放射線治療の標準化など、いくつかの研究成果を挙げることができました。

木村: 東日本大震災の際には、東北大学病院の放射線科教授として特別な役割を果たされたそうですね。

山田先生:はい、2011年3月11日の東日本大震災は退職直前の突然の出来事でした。

地震と大津波に加えて福島第一原子力発電所の炉心融解事故が発生し、私は退職後2か月間大学にとどまり、県内の放射線被ばく対応に尽力させていただきました。

木村:その後、この杜の都産業保健会に移られ理事長に就任されたのですね。

山田先生: はい、2011年6月に私は、縁あってこの法人の理事長に就任し、健診事業の推進に取り組んでいます。

木村: 長年にわたる山田先生の研究と実践の成果は、日本の医療の発展に大きな影響を与えてきたお伺いしております。

そのようなバックボーンをお持ちの山田先生が運営する同法人「一番町健診クリニック」は、とても信頼がおけるものと感じました。

巡回健診について

木村: 企業向けの巡回健診も重要な事業と伺いました。

その取り組みについて教えてください。

最も重要な事業「巡回健診」について

山田先生: はい、当法人では、企業の従業員を対象とした巡回健診にも力を入れています。

企業の要望に応じて、医療スタッフや検査機器を現地に派遣し、スムーズな健診を行っています。

受診者の利便性が高く、企業側の健康管理体制の強化にもつながっています。

作業環境測定について

木村: 作業環境測定についても、企業の健康管理に重要な取り組みだと思います。

企業のスタッフの健康管理について重要性についてお話頂きました

山田先生: はい、作業環境測定は、企業の労働安全衛生管理において欠かせません。

当法人では、作業現場の環境評価を専門のスタッフが行い、結果に基づいた改善提案も行っています。

企業の方々からは、客観的な視点でのアドバイスが大変役立っているとご好評いただいています。

メンタルヘルスについて

木村: 近年、企業におけるメンタルヘルスケアの重要性も高まっています。

山田先生: はい、メンタルヘルスケアは重要な課題です。

当法人では、ストレスチェックやその後の医師面談、また研修などを通じて、企業のメンタルヘルス対策を支援しています。

ストレス症状の早期発見と適切な対応により、従業員の皆さまの心身の健康維持に努めています。

健診終了後のフォローについて

木村: 健診の実施だけでなく、その後のフォローアップ体制もとても大切ですね。

山田先生: その通りです。

一番町健診クリニックでは、受診後のフォローアップにも力を入れています。

異常所見があった場合には、医師による詳しい説明と生活指導を行い、必要に応じて専門医の受診をご案内しています。

検査結果の経過観察や、生活習慣改善のサポートにも取り組んでいます。

巡回健診のよくある質問について

木村: 巡回健診に関して、企業の方々からよくある質問はどのようなものでしょうか。

 

企業のニーズに合わせてカスタマイズした健診プランを伺いました

山田先生: 企業の方々から寄せられる主な質問としては、『どのようなメニューが選べるか』『健診当日の流れはどうなっているか』『結果報告はどのように行われるか』などがよくあります。

当法人では、企業のニーズに合わせてカスタマイズした健診プランをご提案し、スムーズな健診実施と丁寧な結果説明に努めています。

 

企業における健康診断の重要性について

木村: 最後に、企業経営者の方々に向けて、健康診断の重要性についてメッセージをいただけますでしょうか。

山田先生: 企業にとって、従業員の健康管理は極めて重要です。

健康であれば、生産性の向上や、医療費の削減、離職率の低下など、企業にも大きなメリットがあります。

また、経営者自身の健康管理も欠かせません。

当法人の脳ドックなどをぜひご活用いただき、予防的な健康管理に取り組んでいただきたいと思います。

 経営者の脳ドック受診について

木村: 最後に、経営者の方の脳ドック受診についても、改めてお話しいただけますか。

山田先生: はい、経営者の方々には、当クリニックの脳ドックを特におすすめしています。

ストレスの高い経営環境の中で、自身の脳の健康状態を定期的に確認することは非常に重要です。

脳の予備能力を把握し、リスク因子を早期に発見できれば、認知症予防や脳卒中対策につなげることができます。

経営の継続性を考えるうえでも、経営者の方々の脳ドック受診をお勧めしています。

東北大学名誉教授/杜の都産業保健会理事長 山田章吾先生学会等の経歴

学会/組織名役職期間
日本医学放射線学会評議員1992年~2000年
   同理事2000年~2012年
   同会長2008年~2009年
日本放射線腫瘍学会評議員1992年~1998年
   同理事1998年~2011年
   同会長2005年~2006年
日本学術会議連携会員2006年~2023年
日本癌治療学会評議員2001年~2008年
日本乳癌学会評議員1994年~1997年
日本頭頸部腫瘍学会評議員1997年~2015年
国際癌治療増感研究協会理事1997年~2011年
日本小児がん学会評議員1998年~2002年
専門医認定制協議会評議員2002年~2008年
日本医学教育学会評議員2003年~2005年
日本食道学会評議員2003年~2007年
   同理事2007年~2009年
   同会長2010年~2011年
放射線治療品質管理機構理事2004年~2011年
日本ラジオロジー協会理事2006年~2010年
   同理事長2010年~2012年
医学物理士認定機構理事長2009年~2011年
   同評議員長2011年~現在

※「経歴」一覧表作成 2024年5月7日現在

終わりに(まとめ)

木村: 以上、一般財団法人杜の都産業保健会の山田章吾理事長にお話をうかがいました。

同法人は、地域の企業や従業員の健康管理を総合的にサポートする重要な存在です。

一番町健診クリニックを中心に、人間ドックや脳ドック、巡回健診、作業環境測定などの事業を通じて、企業の健康経営を強力に支援しています。

特に近年注目される脳ドックでは、AIを活用した高精度な検査体制を整備し、受診者の方々に最良のサービスを提供しています。

今後も、地域の企業や住民の健康づくりに尽力していく考えをお聞きしました。

杜の都産業保健会 公式ホームページ

法人案内|一般財団法人杜の都産業保健会
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