BCP/BCMS 経営者の視点で考えると?
注記)BCP(事業継続計画)/BCMS(事業継続マネジメントシステム)【ISO22301】
(1)資金繰りと借入
(2)雇用
になります。
早期復旧による稼働開始は、売上回復、損失額の縮小化へつながります。
固定費が同じまま、売上・粗利、限界利益の「減」は資金繰りを悪化させます。
思い切った手が打てるのは、資金的余裕があるからです。
大災害時又は、事件の場合はメインバンクの動きは悪いです。
(企業が事件の加害者の可能性がある場合も同様)
銀行以外=保険などを通じて外部へ資金をプールしておく必要があります。
また、やむを得ず、社員に離職(解雇)をお願いする際にも、「解雇予告手当」「退職金」の
資金手当てが必要となります。
以上のことを勘案して、損保もそうですが生保も含め準備をお勧めします。
3.11の被災企業では被害の程度に応じて
(1)有給休暇
(2)雇用調整助成金
(3)休業補償
(4)解雇
と手を打ちました。
設備の復旧費(想定額)+人件費の1カ月分の金額を
銀行以外の金融機関(換金性の高い金融商品)へ準備願います。
これは最低金額です。
資金繰りの面では
現金収入を優先し、固定費とのバランスを確保することが必須です。
平常時点でBCP(事業継続計画)を考えると
自社が復旧すると、お客様が買ってくれ、売上が回復すると
錯覚しているケースが多いです。
大きな災害時には、急激にマーケットが変化します。
復旧後は、マーケット変化への対応が必要になります。
勿論、物資が安定供給になる保証はありません。
よって、平常時のAランク客がAではない可能性が出てきます。
収益貢献の大きい商品製品が思うように提供出来ない可能性も出てきます。
今回の震災で多くの企業が遭遇してことです。
現金収入を重視してください。
現金が入り続ければ、「固定費とのバランス確保」へエネルギーを
集中することができます。
平常時においては、客先の分散や事業の分散が必要です。
わかり易く言えば、災害時活躍する事業を内在する業態を作りあげることです。
平常時の戦略とのかかわりが大きくなります。
この辺のことをISO22301では明確に求めていると解釈しています。
ISO22301規格要求事項「5 リーダーシップ」
「5.1一般 トップマネジメント」「5.2マネジメントのコミットメント」
特に「BCMSが組織の戦略的方向性と両立することを確実にする」
「BCMS要求事項を組織の事業プロセスに統合する」
ISO22301のコンサルは、経営戦略、営業販売と財務に詳しいコンサルタントへ
依頼する必要があります。
手前みそですが、私は自信があります。
被災企業の復旧・再建に当たり「戦略」が重要でした。
BCPコンサルタント/BCMSコンサルタント、ISO22301コンサルタントは
株式会社オンリーワン経営!