今回は、宮城県仙台市で「Fun to Care, Fun to Life〜 従業員ファーストの経営〜」を理念に躍進を続ける
アクアビット・ファクトリー株式会社 最高経営責任者 CMO 水澤 里志様です。
わかっているつもりでも、なかなか「 従業員ファーストの経営」と公言することが難しいものです。
アクアビット・ファクトリー株式会社様は、「Fun to Care, Fun to Life〜 従業員ファーストの経営〜」に沿った経営戦略と事業展開、事業所/施設づくり、マネジメントシステムの構築、企業文化づくりまで一貫してします。
介護保険が頭打ち、減算傾向にある中で、8年で11施設の展開は目に見張るものがあります。
施設見学は、随時OKとのことです。ご両親や身近な方、お知り合いでケアに悩んでいる方に「見学」「お試し」をお声がけ頂ければと思います。
執筆/撮影:株式会社オンリーワン経営 木村淳
経営理念:「FUN TO CARE, FUN TO LIFE !!」とは
木村:本日は、アクアビット・ファクトリー株式会社の経営マネジメント責任者CMO水澤 里志様にお話を伺います。水澤様、どうぞよろしくお願いいたします。
水澤CMO:はい、よろしくお願いいたします。
木村:まず貴社の概要についてお聞かせください。
水澤CMO:はい、私たちアクアビット・ファクトリーは、仙台市に本社を置く、介護・医療サービスを提供する会社です。
代表取締役は蓬田 裕樹(よもぎた ゆうき)です。
2017年1月に設立しました。
認知症グループホームの運営からスタートしました。
多くの方のご支援と協力により8年で11事業所へ拡大しました。
2025年8月時点で従業員数は78名です。
今後も地域社会のニーズに応え成長しいきたいと思います。
木村:貴社の企業理念についてお伺いできますか?
水澤CMO:「FUN TO CARE, FUN TO LIFE !!」です。
ケアに楽しさを、人生に喜びを。
私たちはスタッフ自身の「楽しさ」を重視します。
スタッフの楽しさが、利用者様の楽しさに繋がると信じます。
このため、「従業員ファースト」を掲げ、企業風土や制度を整備してきました。
覚悟を持って実現に取り組んでいます。
会社は「人」で成り立っています。
人を大切にすることで、利用者様も大切にできると信じています。
スタッフが「自分らしく、カッコよく」働けるよう尽力しています。
「従業員ファースト」実現には【4つのP】とは
木村:その「従業員ファースト」を実現するための具体的な取り組みについて教えてください。
水澤CMO:はい、「従業員ファースト」実現には、4つのPがあります。
Peace(働きやすさ)の提供。
Pleasure(やりがい)の創出。
Payment(報酬)の適正化。
Pride(誇り)の醸成です。
1つ目「Peace(働きやすさ)」
木村:それぞれのPについて詳しくお聞かせいただけますか?
まずは1つ目「Peace(働きやすさ)」について。
水澤CMO:働きやすさへの取り組みは多岐にわたります。
労働負担の軽減に努めます。時間外勤務の最少化を試行錯誤しています。
残業は月平均2時間以内です。基本的に残業はありません。
定時退社が可能です。
記録の電子化も導入されました。
有給休暇取得率70%以上を達成、目標は取得率100%です。
人材獲得には類にも漏れず苦慮しますが手厚い人員配置を心がけています。
短時間勤務制度も利用できます。
産休・育休取得実績も豊富です。
子連れ出勤制度が特徴です。
事業所内にキッズスペースを整備しています。
お子さんと一緒に出勤できます。
メンタルヘルス制度も充実しています。
臨床心理士等によるカウンセリングも提供します。
社外カウンセラーによる相談も可能です。
2つ目「Pleasure(やりがい)」
木村:素晴らしい取り組みですね。2つ目「Pleasure(やりがい)」についてはいかがでしょうか?
水澤CMO:やりがいへの取り組みも積極的です。
権限やルールの明確化を実施し運営へのスタッフ参加を促しています。
外部研修も積極的に活用しています。
具体的には、無資格・未経験でも資格取得支援制度が充実しているので大丈夫です。
初任者研修は会社が全額負担します。
研修時の給与を会社負担する場合もあります。
介護福祉士やケアマネジャー試験対策を実施するとともに、研修費用半額負担制度を設けて資格取得を支援しています。
看護師の場合、在宅看護が未経験でも大丈夫です。
研修や勉強会でサポートします。
新人研修から役職者研修までキャリアアップ支援も積極的です。
パート・アルバイトから正社員へのキャリアアップも可能で、たくさんの実績があります。
また、スキルアップやキャリア形成だけではなく、「やった甲斐のある仕組みづくり」にも取り組んでおり、こちらは報酬にも連動してきます。
3つ目のに「Payment(報酬)」
木村:働くスタッフの方々が成長できる環境が整っていますね。
3つ目に「Payment(報酬)」についてお聞かせください。
水澤CMO:報酬に関しては、人事考課を客観化し、評価項目と報酬が連動するようにしています。
職務の細分化も報酬に影響するシステムにし、年功序列ではなく職務給制を採用しています。
仕事の難易度や責任で評価します。
管理職の給与も大幅に引き上げました。
夜勤手当も利用率に応じて増額しました。
(手当額は)最高で従来の倍額に設定されました。
人事評価は能力も大切ですが、客観的事実としての「行動を評価」制度です。
最後の4つ目「Pride(誇り)」
木村:公平な評価と報酬が従業員のモチベーションに繋がりますね。最後の4つ目「Pride(誇り)」についてお願いします。
水澤CMO:誇りを感じられる職場づくりも重要です。
働く目的の明確化と共有に尽力すること、そして、自分たちが大切にしている価値等を外部へPRすることにも力(ちから)を入れています。
ユニフォームはアパレルメーカーに特注しています。
機能性とお洒落さの両立を目指しました。
インテリアもお洒落にコーディネートしています。
関わる全ての人々を「幸せにすること」が目的です。
木村:これらの取り組みの結果、どのような変化がありましたか?
水澤CMO:今までの成長過程の中で行った試行錯誤の結果、離職率は大幅に改善しました。
かつて33%だった離職率が、8%に減少しました。
この取り組みにより。退職した社員2名が復職しました。
夜勤などの業務への不満が減少しました。
従業員アンケートでも批判的意見が減り、好意的な意見が増加しました。
社員が主体的に課題解決に動く企業文化になってきたと思います。
会社の理念や方針も共有され、自主的な成長を促す場面が増加しました。
しかし、時間の経過とともに人も環境も変わるため、今までの実績をもとに日々に向き合い、カイゼン活動に注力する毎日です。
介護医療業界の人手不足が叫ばれる中、弊社は一歩先を行く存在を目指しています。
スタッフが長く働き続けられる職場づくりに取り組んでいます。
それが良い介護の実現に繋がると信じています。
木村:貴社の取り組みが数字にも表れているのですね。いや〜凄いですね。離職率33%→8%は驚異的です。
とにかく凄いです!
アクアビットファクトリーの事業内容
木村:次に、貴社の事業内容について教えてください。
水澤CMO:事業内容は多岐にわたります。
映像でお見えしましょう!
木村:それぞれの施設の雰囲気が伝わってきますね!自然な感じがとてもいいです。
高齢者施設の映像で「赤ちゃんやお子様の映像」を見ることは稀です。
おじいちゃん、おばあちゃんは、子供の声だけで「元気になるんですよね!」
なんか、とってもいいです!
看護小規模多機能型居宅介護を基幹する包括ケアステーション
木村:包括ケアステーションについて、もう少し詳しく説明していただけますか?
水澤CMO:包括ケアステーションは、看護小規模多機能型居宅介護を基幹とする、「複合型サービス」です。
訪問看護、訪問介護、通所、宿泊、有料老人ホームのサービスを一体的に受けられます。
契約手続き1回で4つの介護サービスを利用することが可能です。
医療に強く、突発的な事態にも柔軟に対応でき定額制でサービスを自由に組み合わることができます。
木村:家族目線で言うと看多機はとても使い勝手がいいですようね!我が家は、88歳、90歳、94歳と3人も高齢の親がいるのでこのようなサービスはありがたいです。
看護小規模多機能型居宅介護のスタッフのみなさん写真です
地域貢献や社会的課題解決への取り組み
木村:地域貢献や社会的課題解決にも積極的に取り組んでいらっしゃいますね。
水澤CMO:はい、そこにも注力しています。
これも映像を準備しました。
写真を見ながら解説しますね。
地域の方々との交流が盛んです。
幼稚園の子供たちがあそびに来てくれたり、ボランティアさんが昼食づくりのお手伝いに来て下さっています。
利用者さんのたのしみづくりは、スタッフたちだけでは限界です。
そのため、様々な活動をされている方々に、たのしみやよろこびの時間を演出いただいています。
事業所との交流だけではなく、地域の方々と共につくりあげる取り組みも。
認知症カフェの開催や共同でのお祭り開催などもあります。
「Fun to Care, Fun to Life」が認められた!
木村:「Fun to Care, Fun to Life〜従業員ファーストの経営〜」が認めらて数々受賞されているとお聞きしました。お聞かせくださいませんか?
水澤CMO:ありがとうございます。紹介します。
- 令和4年度の「仙台『四方よし』大賞」で大賞を受賞しました。
- これは「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」「働き手よし」を加えた企業モデルです。
- 「健康経営優良法人2025」に認定されています。
- 経済産業省が顕彰する制度です。従業員の健康に戦略的に取り組みます。
- 「ブライト500」の認定も受けました。
- 健康経営の取り組みを積極的に実施。
- 健康診断の積極的な受診を推進。
- 禁煙の働きかけと完全分煙を徹底。
- 栄養管理と運動の推進も図ります。
- ストレス・ケアにも力を入れます。
- 休息の確保も重要視しています。
- メンター&カウンセリング制度を導入。
- 健康づくり教室の充実も図ります。
木村:社歴の長い企業様では、良くお見かけします。
しかし、創業8年で11施設の展開されて企業で、これだけ受賞している企業は初めてです。
いや〜 凄いですね!
介護・医療のDXへの取り組み
木村: 次に、介護業界におけるIoTやDXについて、アクアビット・ファクトリー株式会社様の具体的な取り組みや今後の展望をぜひお聞かせください。
水澤: 当社はデジタルトランスフォーメーション (DX) を経営の重要戦略と位置づけています。
私たちは、**「従業員ファースト」という方針を掲げていますが、その中心の一つが業務のデジタル化推進です。
記録の電子化を積極的に推進しており、様々な記録をタブレットやPCで行っていきます。
木村:最後に、今後の展望やメッセージをお願いいたします。
水澤CMO:アクアビット・ファクトリーは、利用者様だけでなく働く人を含め多くの人の「生きるエネルギー」が湧き出る場所になりたいと思っています。
介護医療や社会の課題を解決し「全ての人が未来を選び取れるようになること」、それが私たちの願いです。
木村:本日は貴重なお話をありがとうございました。
水澤CMO:ありがとうございました。
アクアビット・ファクトリー株式会社 法人本部
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メール:info@aquavit-f.co.jp 総合相談窓口もございます。
受付時間は9時から20時までです。
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