№13.ISO記録データの有効活用 収益に結び付けよう

E社はISOを取得していました。
文書管理は、「紙」中心で運用を行っていました。
ISO事務局は品質管理室に設置していました。
マニュアルの最新版管理は、サーバー共有ホルダーを使っていました。
アクセス権限を付与して管理していました。
手順書の最新版管理は、部門ごとサーバー共有ホルダーを使っていました。
アクセス権限を付与して管理していました。
記録管理は、部門ごとに記録し、「紙」「ファイル綴じ」保管していました。
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【改善前 困っている点】
(1) 膨大は記録保管の場所(スペース)を確保していました。
(2) 人手不足で「紙」「ファイル綴じ」保管の背表紙印字やタグ管理が
    出来ていませんでした。
(3) 審査やサーベランス前に残業をして「紙」「ファイル綴じ」保管の
    整備を行っていました。
(4) ISO記録の中には、出来高等「タイムリー」に把握したい
    データ、「利益」に直結するデータが含まれたいました。
(5)「利益」に直結するデータはエクセルに再入力して月例会議で
   使っていました。
   
   毎日の出来高把握は遅れていました。
   改善活動も、後手後手に回っていました。
   現場任せの改善活動でした。
    (生産本部と現場のバラバラ間がありました)
(6)「仕掛品の管理」はルールが浸透せず、利益管理、キャッシュ
   フロー管理がブレ困っていました。
   「仕掛品」置き場も曖昧でした。
    仕掛品を廃棄(ロス)と計算していました。
    隠れ仕掛品を使い生産をしていました。
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【改善後 アプリ化】
E社専用ISOアプリのコンサルティング支援を行いました。
(1) 記録は、「紙」のまま運用と「アプリ化」に区分しました。
(2) 記録の「紙」のまま運用は、水・油・温度等PC・スマホが
    馴染まない作業場としました。
(3) 「アプリ化」運用は、『利益に直結する』出来高データを
    当日把握することからスタートしました。
    出来高データ把握後に「稼働率」「歩留まり」へ移行して
    いきました。
(4)「仕掛品の管理」はルールを簡単に決めました。
   簡単なルールとは、「仕掛品」置き場を決めました。
   ①ラインテープを貼り置き場決めました。
   ②看板を設置しました。
   ③当日出た仕掛品の写真を「アプリ」で撮影
    「アプリ」に数量入力 としました。
   ④仕掛品の数量はアバウトでも良いことにしました。
    仕掛品には、
    A)生産ロットごとに生じる端数分も含まれていました。
    B)共通品・規格品もあり他製品で使えるものもありました。
    C)規格外で使えないものもありました。
【成果】
(1)出来高管理が早くなりました。
(2)仕掛品の把握が出来るようになりました。
(3)生産本部も含めた改善活動が早くなりました。
(4)利益管理、キャッシュフロー管理のブレが少なくたってきました。
【今後の取り組み】
(1)改善活動による更なる利益アップ
(2)工程ごとの利益に影響するデータ把握
(3)利益管理、キャッシュフロー管理の精度アップ
(4)利益を社員に還元するやり方の改定
   待遇改善並びに還元のスピードも速くする
  (週単位・月単位還元へ挑戦)
   引き抜きも含め優秀人材確保
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【こぼれ話】
社員の方へ聞きました。
質問:ペーパーレス化と社員への利益還元どちらを優先しますか?
回答:「社員への利益還元」
アプリのスマホ・タブレットの入力画面です。
↓画像をクリックすると拡大画面になります

20191121スマホe社 出来高入力IMG_1082.PNG
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アプリのPC集計画面です。クロス集計し出来高を
    タイムリーに把握出来るようになりました。
↓画像をクリックすると拡大画面になります

20191121pc画面 出来高クロス集計 e社コメント 2019-11-21 175000.png

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