vol204.クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場の急激な拡大
=バブルが今回の金融バブルのもう一つの原因。
「証券化バブル」+「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)バブル」
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場はここ数年で63兆円まで拡大。
倒産時の貸し倒れ損失を補う保険のようなもの。
実態ある企業の場合、倒産リスクに応じて保険料率を決めることができる。
一方、実態のない?証券化や証券化に関わるファンドについても
貸し倒れ損失を補う保険をかけた。
AIGは自らのトリプルAを売り物にして
この保険を引き受けた=保険の販売をした。
自らの強みで、致命傷になった。
過信が最大の原因。
アメリカ本土での既存の保険販売の利益率低下を補う為
海外の営業強化やクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場への
参入で高収益を上げようとした。
AIGの歴史から考えると、瓦解は一瞬であった。
保険と言う信用度の高い商品を販売しながら
自らの「企業存続保険」は掛けていなかった。皮肉なものである。
リーマンも日本では不動産流動化などバブル後の日本のBKでは出来ない
ハイリスク・ハイリーターンを積極果敢したと報道があった。
これらの反省から学ぶべきものは何か?
(1)自社の強みを過信しないこと
(2)急激な収益アップは、必ずリスクを伴う
(3)「証券化」は本当に正当か?疑問を持つこと
常に謙虚に、急激な拡大を自らの力を過信しないこと。
今世紀で1回あるかないか、歴史に残る経済現象を
体験できると、前向きに考え、足もとの仕事をシッカリしよう!

タイトルとURLをコピーしました