vol.34 いまだに修正バランスシート作成を嫌がる金融機関?

修正バランスシートの作成をお勧めします!!
20060216 修正バランスシート.jpg
図中 左のBSのように、各勘定科目に不良部分が存在します。図中 右のように、不良部分を合計して、資本合計から差し引きます。これが、実態の自社 自己資本額となります。
グループ会社が存在する場合は、連結修正バランスシートを作成します。
企業の財務実態を把握することは重要なことです。
苦しんでいる企業からの問い合わせの際、修正バランスシートの作成をお勧めします。
中堅企業の場合、子会社も、不良債権が存在する場合が多いです。
グループ企業で、合算した修正バランスシートを作成し、実態把握し、解決の方向へ持っていくことが企業を救う第一ボタンです。
あろうことか、嫌がる金融機関担当者がいます。
問題の先送りをしたいのでしょうか?
企業経営者が腹を決め、問題解決に乗り出そうとしているのに、
「子会社の決算資料はいりません」「それはマズイですから」
こんな言葉が担当者からでます。
アラーム管理で「粉飾係数」を知っていながら、なぜ実態をお互い把握しないのでしょうか?
企業の格付けを正しく伝え、格付けアップの為に、PLとBSの改善を提言しないのか疑問です!
よく、建設業界の事例で話をします。
経営事項審査による格付けを行ないました。はじめ公表を嫌がりました。
現在は、インターネットでも知ることができます。
格付けアップソフトが出回り、期末になると、経営事項審査 点数シミュレーションを必死で行なっています。
(決算の実態を映さない使い方もあるのですが・・・)
いづれにしても、格付けをアップする為に様々な努力をしています。
かたや、要注意、要管理、正常先の下位ランクと推察される会社ではそんな努力のかけらもありません。
法的な整備、行員教育を徹底して、格付けを明らかにしたほうが良いと判断しています。
末端の行員では、金融庁の方針を知ってか知らずか、前述のごとく「問題先送り発言」を未だにする方がいます。
今期 金融機関は最高益が多いのに???

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