vol4.内部統制(日本版SOX法 JSOX法)キーワード(3)

内部統制(日本版SOX法 JSOX法)では、
ダイレクトレポーティングの不採用となっております。
この言葉を理解する上で、「アサーション」が重要です。
アサーションとは、監査で使われる言葉です。
これまでは、監査する立場の方が多く使っていました。
財務諸表が正しいとする構成要素。
(財務諸表の正しさを担保する→)内部統制が正しいとする構成要素。
普通の企業で、仕事を行なう際にアサーションと言う言葉を
日常的に使うこと無かったと思います。
内部統制(日本版SOX法 JSOX法)では、
経営者の主張=アサーションと使ったり
監査人の監査でアサーションを使ったりしています。
RCM(リスクコントロールマトリックス)でも
アサーションと言う言葉をいれ作成した方が良いとする
監査法人のサンプルもあります。
ダイレクトレポーティングとは
アサーションが無い部分を監査することだそうです。
(監査の立場:財務諸表が正しいと証明する事項を全て監査する。)
(経営者の立場:財務諸表が正しいと証明する事項を全て経営者は、自ら証明する。)
ダイレクトレポーティングの不採用とは
アサーションがある部分(プロセス)を重点に監査する。
つまり経営者の主張=アサーション部分を重点に監査する
となります。
経営者は、わが社にはこんなリスクがあり、こんなやり方で財務諸表を
正しく作成しているので大丈夫ですよ=アサーション(経営者の主張)する。
トップダウン型のリクスアプローチにより
リスクのスコーピング(範囲)を決め、
RCM(リスクコントロールマトリックス)を作成し始めますが
財務諸表に係わる重要な要素(科目、会社、取引)が範囲設定されて
いなければ、「重大な欠陥」となります。
内部統制(日本版SOX法 JSOX法)のプロジェクトで
RCM(リスクコントロールマトリックス)を作っていると
思いますが、財務諸表の係わる重要な要素を見逃さないことが
大切です。
場合によっては範囲設定のやり直しもありえます。
監査の立場で、経営者の主張=アサーションがなければ
監査しないか?と言うとそんな訳にはいかないと思います。
数字の監査から入り、業務プロセスがおかしければ
経営者の主張=アサーションが無い部分も監査します。
結果、そこに「重大な欠陥」があれば、監査証明は出せないとなるでしょう!
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  内部統制(日本版SOX法 JSOX法)三点セットサンプル進呈

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