医療法人社団 季邦会 理事長 鎌形 博展 様
地域に根差した医療を 提供する 医師と薬剤師と企業家 3つの顔を持つドクター
はじめに
今回は、立川市を中心に診療所・クリニックを運営する医療法人社団 季邦会 理事長 鎌形博展先生です。
鎌形先生は、薬剤師と医師の両方の国家資格を持つ「ダブルライセンス」の医師です。
鎌形先生に、法人の理念やビジョン、各施設の特徴などについてお話を伺いました。
さっそく、お話をお伺いします。
医師と薬剤師を活かし「地域に根ざした医療」を提供する
木村:鎌形先生、ご多様の中、お時間を頂きありがとうございます。
鎌形先生は、日頃どのような診療に心がけていらっしゃるのでしょうか?
鎌形先生:はい、薬剤師の経験を活かし、患者に最適な治療を心がけています。
ダブルライセンスを持っているからこそ、両方の専門性を活かして患者のためになるような診療を目指しています。
開院5年で4つのクリニックを経営
木村:現在複数クリニックを運営されているとお聞きしました。詳しくお聞かせくださいませんか?
鎌形先生:はい、四つのクリニックと株式会社を運営しています。
クリニックについて説明します。
一つ目は、「街のクリニック立川・村山」。ここでは、在宅診療も行なっています。開院2019年です。後程ふれますが、事業継承した開院です。
二つ目は、2021年開院の「街のクリニック日野・八王子」。
三つ目は、大島駅前の「びやじま内科医院」。開院は2020年。
四つ目は、今年2024年に神奈川県鎌倉市に開院の「街のクリニック 大船こども院」。
この四つのクリニックにおいて、私のテーマでもある「地域に根差した医療」を提供します。
医療課題を解決する株式会社EN(エン)
株式会社についても説明します。
会社名は、株式会社EN(エン)といいます。
創業2023年。
この株式会社ENは、クリニック経営で感じている医療課題を解決するために設立しました。
具体的には、医療人材マッチングプラットフォーム『Med-Pro Doctors』、
夜間オンコールサービス『Med-Pro Oncall』、
医師・医療機関の開業・事業承継・運営をサポートする『Med-Pro Consulting』を展開するなど、
多角的な活動をしています。
定期非常勤医師のマッチングプラットフォーム:Med-Pro Doctors
『Med-Pro Doctors』は、2024年4月に正式にスタートしました。
キッカケは、病院クリニック等が良い医師を採用するのに大変な苦戦をしていることを、自分自身も実感し、事業化しました。
現在、登録いただいている病院クリニック数は、東京関東中心に600件、医師は1,300名です。
スポット、定期非常勤医師のマッチングプラットフォームです。
病院クリニック、医師とも「無料」で利用可能です。
またスポット勤務、定期非常勤として勤務することにより、「お試し」することが可能です。安心した定期非常勤採用・常勤採用に繋がります。
医師紹介会社等を利用した医師採用は、ミスマッチ人材の採用が起きやすいです。
ミスマッチ人材の採用は、病院クリニック、医師双方が不幸になると感じていました。
同時に、医師紹介料は多額の出費となり、医療の質も低下、職場環境も悪化するなど医療機関の大きな経営課題となっておりました。
『Med-Pro Doctors』の活用により、各医療機関の経営課題につながっていると感じています。
また、医師にとっては、評価と経験を積み重ねて、キャリアを次のステップに進める武器となります。
お陰様で、病院クリニック、医師とも事業化スタートから1年足らずですが、順調に登録数を伸ばしています。
介護施設の夜間帯緊急対応システム:Med-Pro Oncall
もう一つのサービス、『Med-Pro Oncall』の方ですが、高齢者介護施設(特別養護老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅等)での夜間帯の急変等への対応で、介護職員・看護師等の負担軽減や離職防止、無駄な救急搬送の抑制に貢献したいと思い事業化しました。
救急・在宅医療の経験豊富なメンバーが対応していることが評価され、またシンプルなサービスを安価で提供するという方針にしてから、着実に契約者数を伸ばしています。
これらの事業化事例からおわかりいただけるかと思いますが、医療法人社団 季邦会と株式会社ENが目指すのは、「医師、医療機関、職員、患者」に関わる全ての人の幸せです。
木村:鎌形先生、素晴らしいですね
鎌形先生:ありがとうございます。
おかげさまで、2019年開院から5年になりますが、地域の人々の健康で豊かな生活に目を向けた法人の姿勢と取り組みに各界から注目が集まってきました。
鎌形博展先生の経歴
木村:鎌形先生のご経歴をお伺いできますでしょうか?
鎌形先生:生まれは東京都で、育ちは埼玉県になります。
2003年に明治薬科大学薬学部製薬学科を卒業し、卒業後は、中外製薬株式会社のMRとして勤務しました。
様々なキッカケから医師を志し、北里大学医学部医学科に編入し、卒後は都立病院で研修をして、東京医科大学で救命救急医となりました。
その後は、慶應義塾大学大学院で医療政策・経営管理を学びMBAを取得し、東北大学発ベンチャーや東京大学発ベンチャーの起業に関わっています。
2019年、現在の街のクリニック立川・村山の前身となる医院を承継開業して2020年に医療法人社団季邦会の理事長に就任しました。
先ほどふれたように、4つのクリニックを経営するとともに、2023年にメディカルサービス法人として株式会社ENを創業し現在に至っています。
ダブルライセンスドクターが、医師を目指したキッカケは?
木村:薬剤師の資格を持ち、製薬会社のMRとして働かれたのちに医師になられていますが、どのような経緯で医師になられたのでしょうか?
鎌形先生:もともと母が薬剤師で、自分も喘息やてんかんの治療で病院に通院するなど幼少期から医療との関わっていたために、おのずと医療の道を選びました。
製薬会社では楽しく働いていましたが、入社して数年後、友人を病気で亡くしました。
この友人の死をきっかけに自分の人生を再考しました。
製薬会社のMRも医療に関わる素晴らしい仕事でしたが、「もっと身近な人や、社会のために役立つ道を!」と考え、「医師を目指し」医学部に編入しました。
医師と薬剤師 ダブルライセンスのメリット
木村:薬剤師と医師のダブルライセンスを持たれていますが、二つのライセンスをもつことでのメリットについて教えてください。
鎌形先生:薬剤師を知っていること、医師の仕事を良く知っているので、薬剤師には何が頼れるのかはよく分かっていると思います。
良く聞かれるのですが、薬の知識自体は他の医師より特別優れているということはあまりないと思いますが、強いて言うなら生薬・漢方は詳しいです。
木村:鎌形先生は、現在4つのクリニックを経営しています。
今後も増やしていくご予定と伺っています。
季邦会全体としての特徴や方針、考え方について教えてください。
鎌形先生:既存のコンセプトとしては、地方医院における後継者問題に対して、既存の医療機関の運営維持です。
後継者が存在せず、閉院すると、その地域に医療機関がなくなってしまいます。
地域住民の健康を支えてきた、医療機関がなくなることは大きな問題だと考えています。
一方、医師が開業するには、借入金を含めて大きなリスクが伴います。
事業継承で開院する場合でも、買収資金は多額になります。
自身でリスクを負えない医師に対して、リスクを取ってあげて活躍の場を提供することがあります。
季邦会の理念『「医師、医療機関、職員、患者」に関わる全ての人の幸せ』に合致した事業展開と考えています。
管理上の問題で、私自身が多摩地域に拠点を置いているので、物理的にアクセスしやすい場所にドミナントで展開しています。
都市型ミニマム開業×予防医療への挑戦
木村:なるほど。季邦会様の理念が、そのまま事業になっていますね。
新しい事業コンセプトも計画中とお聞きしましたが、教えてくださいませんか?
鎌形先生:はい。最近、新しいコンセプトの医院の新設を計画しています。
これは都市型ミニマム開業×予防医療です。
うまくいけばかなり面白いと思って、企画を進めています。
そこそこ上手くいったら、木村さん、また取材に来てくださいね!
木村:ぜひ、ぜひ取材お願いします。次回の取材楽しみにしています。
地域に根ざした4つのクリニックの特長
木村:4つのクリニックの特長を教えて下さいませんか?
鎌形先生:はい。
街のクリニック 立川・村山の特長
「街のクリニック 立川・村山」ですが、在宅診療と外来診療を併設しています。
また発熱外来を積極的に実施しています。
私自身、救命救急医として、初期段階から新型コロナにかかわっていましたので、
その経験を活かし、街のクリニック 立川・村山においても早い段階から発熱外来を受け付けておりました。
睡眠時無呼吸症候群や舌下免疫療法などにも注力しています。
通勤通学で利用者が多いモノレール駅に隣接した立地を生かし、働き盛りの方の健康維持を目指した内容です。
ワクチン・健診などの予防医療も推進しています。
糖尿病・小児・消化器などの各科専門医を招へいして、この地域の医療課題に取り組んでいます。
街のクリニック 日野・八王子の特長
「街のクリニック 日野・八王子」では、
アレルギー専門医によるアレルギー治療、呼吸器内科専門医による、喘息、COPD、睡眠時無呼吸症候群の治療を特長としています。
発熱外来も実施するほか、ワクチン・健診などの予防医療の推進も行い、糖尿病・小児・消化器などの各科専門医を招へいして取り組んでいます。
びやじま内科医院の特長
「びやじま内科医院」では、内分泌専門医による、糖尿病や内分泌疾患の治療、内分泌に関連する抗加齢医学の実践を特長としています。
他のクリニック同様に発熱外来の実施やワクチン・健診などの予防医療の推進、呼吸器・リウマチ膠原病などの各科専門医を招へいて取り組んでいます。
「街のクリニック 大船こども院」の特長
「街のクリニック 大船こども院」は、オシャレで優しいスタッフの小児科医院でお買い物にも便利な立地です。
小児科専門医の院長で内科の診療経験もあり親御さんの診療も可能で、予防接種、健康診断なども積極的に取り組んでいます。
また、お問い合わせ・予約・会計はスマホで完結し、DXされた便利な医院です。
それぞれのクリニックの医師人材の確保に向けては株式会社ENで行っている『Med-Pro Doctors』(医師採用)を活用しており、それにより実現できていると感じます。
株式会社EN(エン)が提供する『Med-Pro Doctors』が医療人材問題を解決する
木村:4つのクリニックの特長をお聞きして、『Med-Pro Doctors』(医師採用)の事業との関連が良く理解出来ました。
株式会社ENについてもう少し、お話ししてくださいませんか?
鎌形先生:はい。
株式会社ENでは医療人材問題の解決から、良い医療・介護に貢献していきたいと思っています。
非常勤、定期非常勤医師のマッチングプラットフォームの『Med-Pro Doctors』、高齢者施設夜間オンコール代行サービス『Med-Pro Oncall』に続き、ニーズに合った事業を展開していく予定です。
地域の医療機関を維持継続し、地域の方々の健康をサポートするという意味で、医院開業・継承・新規事業開発などの支援業務も行っています。
これまで培ってきた医療業界への知見や経営の知見を活かして、医療業界を中心に関わる人すべてが幸せになる事業を作っていきたいと思います。
木村さんも楽しみにしてくださいね!
木村:医療法人と株式会社の機能を良く使い分けて、事業展開されていらっしゃいますね。素晴らしいです。
最後に、医療法人季邦会のビジョンについてお聞かせくださいませんか?
鎌形先生:はい。
医療法人季邦会のビジョンですが、大きく3つあります。
一つは、多摩を中心とした地域医療へ貢献です。
二つ目は、多様な医師の活躍の場の提供です。
三つ目は、予防医療・急性期医療・在宅医療への貢献です。
このビジョンに向けてこれからも全力で取り組んでいきたと思っています。
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