vol83.中堅企業の課題(2)

よく言えば「部門最適」
悪く言えば「セクショナリズム」や「派閥」
中小企業から、中堅になり解決すべき課題です。
前回指摘の通り、部門最適を目指し「全体最適」=全社業績で判断しない
幹部が多くでる可能性があります。
原因は
(1)部門業績 特に部門PL(損益)重視
(2)全社PL(損益)・BS(貸借)の軽視
(3)人事評価が部門損益中心
判断基準のよりどころが、「部門PL」にかたよる弊害です。
業績検討は、全社業績の発表からスタート
終わりも、全社業績の確認で!
部門長以上の評価は、全社のウェートを徐々に高めます!
価値判断のよりどころを「全社」へ大きく舵をとることです。
平行して 温情人事からの脱皮です。
A社の事例(反面教師として)
部門業績を重視したところ、B部長は、評価期間の売上・原価計上をごまかす
会社の№2 C取締役 も絡んだものでした。
C取締役の部下でしたので、「可愛かったのでしょう」
目標管理や評価制度は中堅並みに変化したのですが、
温情による処遇が原因でした。
結果、B部長は退職!
A社 社長は、C取締役の悪弊を知りながら、知らん顔!
企業の活力は徐々に失われていきました!
類似のケースは、どんな企業にもあります。
全て反面教師として、自社の経営に活かすことです!
中小は、温情がある程度必要な経営です。
中堅企業になろうとした際、「温情」が「災いする」ことがあります。
また、「温情」が不正の温床になるケースがあります。
常に、全社の業績、全社BS(貸借対照表)の教育を怠らずに!
トップに立つ人間は「公正さ」を忘れずに!

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