中小企業が中堅企業に脱皮できない壁があります。
1.事業領域の拡大が出来ない(戦略不在)
2.ルールによる経営が出来ない
3.温情人事の経営
4.税金を払うよりも、誤魔化しにエネルギーを使う
5.月次決算、部門損益を経営に活かさない!
共通の5つをクリアーすることが重要です。
1.事業領域の拡大が出来ない(戦略不在)
ニッチな事業、狭いエリア№1は基本戦略です。
ここから転換できず、もがき苦しみます。
多くの原因は、
(1)トップが幹部を育成できない=権限委譲できない
(2)戦略まで考えが至らず、その場、その場で対応する
(3)長期的視点、もう一段高い視点での判断が出来ない
トップ自身の問題です。
2.ルールによる経営が出来ない
社長が憲法なので、場当たり的にルールを変えます。
社員は、社長が決めたのだから・・・・
頻発すると、ルールを守ることをやめます。
トップは悪気がないのですが、社長自身がルールを勝手に変える
ルールを作っておきながら、自ら破る!
組織は、自然と腐っていきます。
ルールは、よく話し合い決めます。
決めたルールは、社長と言えども、決定機関を経ずに破ってはいけません。
ルールによる経営の率先垂範が中小企業脱皮の条件です。
3.温情人事の経営
古参社員に有利な人事をします。
言葉では、実力主義といいながら
「ルールを破る」幹部、率先垂範出来ない幹部をそのままの役職、
上位の役職、はたまた役員への登用をしてしまいます。
この温情人事が中小企業の中小企業たる所以です。
このことを指摘すると、「人財がいない・・・・」と嘆きます。
本当に人財を求めるのであれば、古参幹部の登用は止めることです。
4.税金を払うよりも、誤魔化しにエネルギーを使う
税金を適法、適切に払い、内部留保を充実させることです。
5.月次決算、部門損益を経営に活かさない!
月次決算が〆後5日以内にでて当然です。
月次決算を求めない社長の問題です。
部門損益を求めないことも社長の問題です。
儲けの源泉を適確に掴み対策を打ちましょう!
(次号につづく)