2025年9月以降、主要なAIは驚くべき進化を遂げています。
本記事では、ChatGPT、Gemini、NotebookLM、Claude、Copilot の最新アップデートを詳しく比較し、それぞれの特徴と強みをご紹介します。
執筆:株式会社オンリーワン経営 AIコンサルタント 木村 淳

生成:Gemini有料版
カスタムAI 2025年8月~12月21日現在
私は、ChatGPTs/Gemをクライアント向けに5ヶ月で49本程度作成しました。
スマホとPC連携による業務改善は、ChatGPTs/Gemが必須アイテムだと判断しています。
特に営業やマーケティング分野、利益アップしたい業務では「絶対使える」です。
カスタムAIとは、ChatGPTs/Gemといわれるものです。
自分の業務、自部門の業務用AIアプリを「簡単に」作成し、「簡単に」使うことができます。
ノーコードで作成可能です。
しかし、使いこなしている企業/部門が少ないです。
カスタムAI=ChatGPTs/Gemを50個以上使うことが「成否の分かれ目」です。
ぜひ貴社において「使いこなしているか」を確認してみてください。
※注記
OpenAI公式サイトでは、ChatGPTs(ちゃっと じーぴーてぃーず)、PC画面上の表記はマイGPT、解説やブログ記事ではカスタムGPTs、マイGPTの表現があります。
Google公式サイトでは、Gems(じぇむず)、PC画面上の表記はGem(じぇむ)
ChatGPT:GPT-5.2で業務効率が大幅向上
OpenAIは12月11日にGPT-5.2を発表しました。
プロフェッショナル向けの知識作業に特化した最も高性能なモデルシリーズとなりました。
平均的な企業ユーザーは1日あたり40〜60分の時間を節約でき、ヘビーユーザーは週に10時間以上の節約を報告しています。
使用感
(木村が使用してみた感想:無料版/有料版 両方使用しています)
・チャットの回答が早くなりました
・計算式の間違い(ハルシネーション)が少なくなりました
オンリーワン経営のAI研修参加者に、ハルシネーション体験をしてもらいます
2025年4~8月に出題した「ひっかけ問題」が、2025年12月には使えなくなりました
・静止画像生成が早く、文字化けが少なくなりました
・カスタマイズAIのChatGPTsは、本当に素晴らしいです。GeminiのGem用のプロンプトもChatGPTsで仮実装して、OKになってから、Gemに移しています。
主要アップデート:
- GPT-5.2ファミリー:Instant、Thinking、Proの3つのモードを提供し、44の職業にわたる専門レベルのタスクで業界のプロフェッショナルを上回る性能を発揮
- 知識カットオフ更新:2025年8月まで対応し、より最新の情報に基づいた回答が可能に
- パーソナライゼーション機能強化:ユーザーは温かさ、熱意、絵文字の使用など、特定の特性を個別に調整可能
- アプリディレクトリ:サードパーティサービスとのシームレスな連携を実現し、Google DriveやGmailなどのコネクタをPlusユーザーにも展開
- 10代向け安全機能:リアルタイムのコンテンツ評価と保護者通知機能を追加
ChatGPTは9月時点で週間アクティブユーザー数が7億人に到達し、強力な市場リーダーの地位を確立しています。

生成:Gemini Nano Banana Pro 有料版
Gemini:Gemini 3で推論力が飛躍的に向上
Googleは2025年11月にGemini 3をリリースし、業界に衝撃を与えました。
私もびっくりしました。
別ものになったように感じました。
独立ベンチマークでOpenAIのGPT-5 Proを上回り、Humanity’s Last Examベンチマークで最高スコアを記録しました。
使用感
(木村が使用してみた感想:無料版/有料版 両方使用しています)
・過去の回答においてGeminiは、AIぽっさが残っていましたが、人間っぽくなりました
・Nano Banana Proにより、ブログや研修スライドの静止画像は、これ一択になりました
・GoogleWorkspaceの各アプリ搭載のGeminiと、Geminiの違いが理解できるまで時間がかかりました
AI研修で教えるための例題づくりが難しいです
・2025年12月15日の週に感動したものは、GoogleフォームにGeminiが搭載されました。この週一番使ったのは、GoogleフォームのGeminiでした。
主要アップデート:
- Gemini 3 Flash:12月17日に世界中のAI Modeでデフォルトモデルとして展開。高速な推論と優れたマルチモーダル能力を実現
- Gemini 3 Pro:米国のユーザー向けに提供開始。詳細な支援とダイナミックな視覚的レイアウトを生成
- Gemini 3 Deep Think:Ultra購読者向けの最も高度な推論モード
- Chrome統合:9月にGeminiがChromeに統合され、開いているタブのコンテキストを使用した要約や回答が可能に
- Nano Banana(画像生成):9月末までに50億枚以上の画像を生成し、Apple App Storeでトップに
- Android Auto対応:自然な会話型AIアシスタントとして車載システムに統合
Googleは9月にAI Mode を多言語展開し、ヒンディー語、インドネシア語、日本語、韓国語、ブラジルポルトガル語、スペイン語に対応しました。

生成:Gemini Nano Banana Pro 有料版
NotebookLM:研究・学習の革命的ツール
GoogleのNotebookLMは2025年9月以降、最も大幅なアップデートを受けたAIツールの一つです。
研究者や学生向けに特化した機能が次々と追加されています。
正直「神AIアプリ」です。
使用感
(木村が使用してみた感想:無料版/有料版 両方使用しています)
・企業は絶対に使うべきです
・特に、Nano Banana Pro搭載により動画解説のスライド、インフォグラフィックとスライド資料が、「素晴らしい」の一言です
・インプットデータに表計算が対応、アウトプットにも「Data Table(スプレッドシート)」対応「待ってました」です。
主要アップデート:
- フラッシュカードとクイズ:9月8日にリリースされ、AIが自動生成するカスタマイズ可能な学習教材を提供
- 学習ガイドモード:ChatGPTのStudy Modeと同様に、直接答えを教えるのではなく、段階的に問題を解決する個人教師として機能
- 音声オーバービュー形式の拡張:9月2日に「Brief」「Critique」「Debate」の新形式を追加。従来の「Deep Dive」と合わせて4つの形式から選択可能に
- 多言語対応:8月に80以上の言語で音声オーバービューが利用可能に
- パフォーマンス向上:10月29日のアップデートで、コンテキストウィンドウが8倍、会話メモリが6倍に拡大し、回答品質が50%向上
- Gemini 3へのアップグレード:12月20日にGemini 3を搭載し、推論とマルチモーダル理解が大幅に改善
- データテーブル機能:ノートから構造化されたスプレッドシートを自動生成し、Google Sheetsに直接エクスポート可能
NotebookLMは無料版でも50ソース(各50万語)を分析でき、Pro版では300ソースまで対応しています。

生成:Gemini Nano Banana Pro 有料版
Claude:自律型エージェントへの進化
AnthropicのClaudeは9月29日にSonnet 4.5をリリースし、コーディング、ファイナンス、サイバーセキュリティで大幅な性能向上を実現しました。
30時間以上の自律的な作業が可能になり、AIアシスタントから完全な自律エージェントへと進化しています。
使用感
(木村が使用してみた感想:無料版を使用しています)
・2025年1月頃は、美しい日本語なのですが、文学的表現が多かったように感じました
・2025年11~12月、見分けが付かないくらい、綺麗な日本語です。
・同じプロンプトで、Claude、Gemini、ChatGPT、Copilot を比較します。結果は、プロの執筆者がClaude、それ以外のGemini、ChatGPT、Copilotは素人のようです。
・コードは素晴らしいそうです。私は開発者ではないので、よく違いがわかりません。2026年は少し「コード」にも挑戦します。
主要アップデート:
- Claude Sonnet 4.5:OSWorldベンチマークで61.4%を記録し、コンピュータ使用タスクでトップを獲得(4か月前のSonnet 4は42.2%)
- コーディング性能:SWE-bench Verifiedで77.2%〜82.0%を達成し、最先端のコーディングパフォーマンスを実現
- 自律作業時間:以前のOpus 4の7時間から30時間以上に拡大
- Chrome拡張機能:ブラウザ内で直接作業し、サイトのナビゲーション、スプレッドシートの入力、タスクの完了が可能
- 安全性の向上:「最も整合性の高いフロンティアモデル」として、迎合、欺瞞、権力追求といった望ましくない行動を大幅に削減
- データ利用ポリシーの更新:8月28日に新しいプライバシーポリシーを導入し、ユーザーがデータ共有をオプトアウト可能に
Claudeは10月にライフサイエンス向けの専門版をリリースし、Benchling、PubMed、10x Genomicsなどの科学ツールとの統合を実現しました。

生成:Gemini NotebookLM 有料版
Copilot (無料版/有料版 両方使用しています)
ほとんど使っていません。
有料版ChatGPTとGeminiを使ってしまうと、有料版Copilot は「使えない」と感じてしまいます。(個人の感想です)
ワード、パワポ、エクセルは、普通に使っています。
AIも使い仕事したい時には、ChatGPT/Gemini/Claudeを使い、結果をコピペ、ダウンロードでワード、パワポ、エクセル作業を行っています。
マクロ/VBAやGASも含みます。
Microsoftは焦っている又は押しつけている感じがしてしまいます。
2026年正月にでも、有料版Copilot 使ってみます。

生成:Gemini Nano Banana Pro 有料版
比較表:各AIの主要機能
| 機能カテゴリ | ChatGPT | Gemini | NotebookLM | Claude |
|---|---|---|---|---|
| 最新モデル | GPT-5.2 (2025年12月) | Gemini 3 (2025年11月) | Gemini 3搭載 (2025年12月) | Sonnet 4.5 (2025年9月) |
| 知識カットオフ | 2025年8月 | 2025年8月 | 2025年2月 | 2025年2月 |
| 推論能力 | Thinking/Pro モード | Deep Think モード | 学習ガイドモード | Extended Thinking |
| コーディング | 高性能 | 高性能 | 非対応 | 最先端 (77-82% SWE-bench) |
| 画像生成 | DALL-E統合 | Nano Banana Pro | 動画オーバービュー視覚化 | 非対応 |
| 音声機能 | Advanced Voice Mode (全ユーザー) | Gemini Live | 音声/動画オーバービュー | 音声入力対応 |
| 文書分析 | PDF、テキスト対応 | マルチモーダル対応 | 最大300ソース (Pro) | PDF、画像対応 |
| 自律作業時間 | 非公開 | 非公開 | N/A | 30時間以上 |
| ブラウザ統合 | 制限付き | Chrome完全統合 | なし | Chrome拡張機能 |
| 無料版制限 | 使用量制限あり | 基本機能利用可 | 50ソースまで | 使用量制限あり |
| 月額料金 | Pro: $20, Plus: $20 | AI Premium: $19.99, Ultra: 不明 | Plus: Google Workspace経由 | Pro: $20, Max: 不明 |
| 週間ユーザー数 | 7億人 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
| 特徴的機能 | アプリディレクトリ、パーソナライゼーション | Android Auto統合、マルチ言語AI Mode | フラッシュカード、データテーブル | ライフサイエンス版、コンピュータ制御 |

各AIの強みと適した用途
ChatGPT – ビジネス業務と統合性を重視する組織に最適。
Google DriveやGmailなどのサードパーティツールとのシームレスな連携が強み。
週間7億ユーザーという圧倒的な規模も信頼性の証。
Gemini – 日常生活での実用性を追求するユーザーに最適。
Chrome、Android Auto、Googleエコシステム全体との深い統合により、シームレスなAI体験を提供。
画像生成のNano Bananaは50億枚以上の実績。
NotebookLM – 学生、研究者、学習者に最も適した専門ツール。
50〜300ソースの深い分析、フラッシュカード、クイズ、音声/動画オーバービューなど、学習に特化した機能が充実。
無料版でも十分な機能を提供。
Claude – 開発者、エンジニア、専門職に最適。
30時間以上の自律的なコーディング作業、SWE-benchでの最先端パフォーマンス、ライフサイエンスなど専門分野への対応が強み。
最も「整合性の高い」モデルとして安全性も重視。
有料版を全社員で一つを選ぶとしたら
GoogleWorkspace(Gemini、NotebookLM付き)です。

生成:Gemini Nano Banana Pro 有料版
まとめ
2025年9月以降、各AIアシスタントは明確に差別化された進化を遂げています。
ChatGPTは業務効率化とエコシステム統合
Geminiは日常生活での実用性と多言語対応
NotebookLMは学習・研究の専門性
Claudeは開発者向けの高度な自律性と専門分野対応
それぞれ独自の強みを確立しました。
ユーザーは自身の用途に応じて最適なAIを選択できる環境となりました。
2025年、AIは基盤モデル(ファンデーションモデル)の性能競争でした。
車に例えると、エンジンの性能競争です
後半から、Googleはアプリケーション搭載のアプリ/応用レイヤーに変化してきました。
2026年もAIは、基盤モデル(ファンデーションモデル)競争は続くと思います。
更に
・カスタムAI
・アプリ/応用レイヤー
競争が激化すると判断しています。
複数のAIを併用することで、さらに効率的で創造的な作業環境を構築することも可能です。
2026年 ぜひ みなさんも
・有料版AIの複数使用
・カスタムAI(ChatGPTs/Gem スタート10本 2026年末50本)
にチャレンジしてみましょう.
OpenAI社
Google(Alphabet Inc.:アルファベット)
Anthropic

MicrosoftCopilot



