オンリーワン経営のAIコンサルタント木村です。 ※厚生労働省 人材開発支援助成金研修 提供可能講師
今回は、スマホ版ChatGPT Plus(有料版)全19枚の映像をもとに、「どこを押せば、どんなことが出来るか」を、初心者向けにわかりやすく解説します。
売上・粗利アップや業務効率化に強い問題意識をお持ちの経営者・管理職の方に向けて書いています。
難しい専門用語は使いません。
第1章 ホーム画面と基本操作
最初の映像(1/19)――白い入力エリアの画面がスマホ版ChatGPTのホームです。
下部の入力欄に依頼(指示/命令/プロンプト)を入力します。
右側のマイクを押せば音声入力もOK。
スマホは、ぜひ「音声入力」にチャレンジしましょう!
とても楽ちんです。
特に、遠視(老眼)の方は、必須機能/必須アイテムです。
手順1:PCでChatGPTを登録します。
手順2:PCとスマホを同期させます。
手順3:iPhoneはAppStore、Android端末はPlayストアからダウンロードします。
手順4:PCで登録したアドレスとパスワードを使って同期させます。
その上で、スマホを使いうことをお勧めします。
【映像1】

まずは“目的直結”の頼み方
- 「今月の売上会議用に10分のプレゼン骨子を作って。見出し+箇条書きで。」
- 「この条件で見積書の文面テンプレを作って。注意条項も入れて。」
- 「このメールに値上げ交渉の返信案を3パターン。柔らかめ/通常/強めで。」
迷ったら【目的→相手→成果物→制約】の順に1~2文で。
例:「目的:お客様への提案。成果物:A4縦、見出し+箇条書き400字。制約:誇大表現NG。」
ChatGPTs=マイGPT=カスタムGPTのPC設定画面
【映像2】

【映像3】

▼の設定、特に自社業務、自部門業務、あなたの固有業務は「プロンプトエンジニアリング」の知識とスキルが必要です。
プロンプトエンジニアリングとは、「AIにうまく指示を出す技術」のことです。
「プロンプトエンジニアリング」について体系的に学習していない方は、ここでギブアップします。
または、AIを使っているのに精度が低い、質が低い仕事を行う、宝の持ち腐れになります。
【映像4】

ChatGPT有料版を導入した企業は、スタッフに対して「プロンプトエンジニアリング」について体系的に学習させましょう。
オンリーワン経営では、厚生労働省 人材開発支援助成金 助成率75%を活用して、「プロンプトエンジニアリング」研修を行なっています。
参考までにChatGPTs=マイGPT=カスタムG PTとは、GooglのGeminiのGemと同じ機能です。
ChatGPTsのプロンプトとGemのプロンプトはちょっと違いがあります。
3つのマイクの正体と違い
【映像5】

- 入力欄の小さなマイク(左画像)
- 役割:短い指示を“音声→文字”にして入力欄へ挿入。
- 特徴:送信前に文章を確認・修正できる。読み上げは無い。
- 向き/例:一文や箇条書きの依頼(「提案メールのたたき台を」「議題3つ…」)。
- メリット:静かな場でサッと使いやすい/誤変換があっても送信前に直せる。
- 注意:基本は音声“入力だけ”。会話の読み上げ・割り込みは不可。
- 入力欄右の“🔊波形アイコン”(中央画像)
- 役割:音声での双方向会話モード(ChatGPTと会話しながら指示)。
- 特徴:話し中でも**割り込み(バージイン)**で修正指示OK/ハンズフリーに近い操作感。
- 向き/例:打合せ前の下書き作成、要約→追加条件→文面仕上げまで“口だけで”指示すとき。
- メリット:スピードと対話性が高い。
- 見せる→話すが連続ででき、仕上がりが早い。
- 注意:周囲に声が漏れる環境では不向き。イヤホンマイク推奨。
- キーボード右下のシステムマイク(右画像)
- 役割:iOS/Androidの標準音声入力。どのアプリでも共通の“音声→文字”機能。
- 特徴:「、」「。」「改行」など句読点を口で言える/固有名詞の認識が安定しやすい。
- 向き/例:長めの口述(会議メモ、下書きテキスト)をとりあえず文字化したいとき。
- メリット:OSレベルの辞書・日本語変換が利く/電波が不安定でも動くケースが多い。
- 注意:あくまで文字入力まで。読み上げ・音声対話は無し。
- 上記1と2の
- 「1」は、音声入力のみ
- 「2」は、あなたとChatGPTの相互対話
- 上記1と3のつ違い
- 「1」は、ChatGPTのマイク、「3」はスマホのマイク
使い分けの黄金パターン
- 素早い一言依頼 → ①入力欄の小マイク
「“A社提案の要点3つ”を箇条書きで」など、短く確実に。 - 会話で仕上げまで進めたい → ②🔊波形(音声会話モード)
「叩き台→条件追加→敬語に整える→メール体裁に」まで“口だけ”で完結。 - 長文口述や固有名詞が多い → ③キーボードのシステムマイク
まず長文を一気に文字化→軽く整えて送信が安全・速い。
精度を上げる小ワザ(共通)
- 句読点は口で「、」「。」と言う/改行は「改行」と言う
- 固有名詞はゆっくり+綴り補足(例:「カイゼン、K-A-I-Z-E-N」)
- 雑音下はイヤホンマイクでS/Nを改善
- 重要文は音声→テキスト化→送信前に一言だけ目視修正
まとめ:
“短文は入力欄マイク/仕上げは🔊波形/長文はシステムマイク”——この3段活用で、入力ストレスを最小化しつつ、作業スピードと成果物の品質を一気に引き上げられます。
スマホの最大の強みは「音声入力」と「写真・ビデオ」です。
私は、移動中などに、音声入力を使い、さまざまな案件について思いついたままに質問します。
「2」のChatGPTとの対話型マイクを使います。
帰社してから、取りまとめを依頼します。
帰ってからの作業時間が60分→30分〜5分に短縮します。
営業の方や工事/製造現場で利用する人は、スマホ×ChatGPTをフルに使うことをお勧めします。
とても便利です。AIと仕事している感も最高です。
経営者の方は、社員へスマホ×生成AIを使うことを奨励してください。
一方、帰社後や着座でキーボーと使っているスタッフは「課題・問題あり」と判断してください。
第2章 「+」メニューで“見せる・作る・任せる”
入力欄の左側にある**「+」**(2/19)が命令/依頼の入口。
押すと大きなメニュー(2〜11/19)が開きます。赤枠=押す場所の順でいきます。
1) カメラ/写真(6–8/19)
【映像6】

【映像7】

【映像8】

- カメラ:その場で撮って送る。
- 写真:アルバムから選んで送る(iOSの「限定アクセス」は“選んだ写真だけ共有”の意味)。
使いどころ - 店舗・工事現場・製造現場・現地/現場/現品/現実の写真 →「良い点と改善点を箇条書きで」
- 手書き見積・ホワイトボード →「清書して正式書式に」
- 名刺/伝票 →「表に起こしてCSVに」「日報にまとめて」
商談中は紙メモを写真にして依頼。打鍵より目線が上がり、会話が崩れません。
工事現場・製造現場の写真撮影と、音声入力により報告書や情報共有の精度/スピードがアップ。
2) 画像を作成(9/19)
【映像9】

- 指示だけでチラシ・Webバナーのたたき台を作成。
指示例:「採用バナー/20代向け/正方形1080px/キャッチ20字以内/ロゴ位置右下/PNGで」
指示例:「営業LP(ランディングページ)/30代女性向け/Instagram縦/キャッチ20字以内/ロゴ位置右下/PNGで」
3) Deep Research(10/19)
【映像10】

- テーマに対し構造化レポートを自動作成。
- しっかり調査する分、5分から10分時間がかかります。その間、違う仕事しましょう!
- インターネット中心に調査したい場合
指示例:「2025年○○業界の主要トレンドを整理。中小企業の打ち手5つ・反対意見・出典URL付きでA4 1枚」
指示例:「2025年○○会社の戦略/特長。強み/弱み、・出典URL付きでA4 1枚」
4) ウェブ検索(11/19)
【映像11】

- 速報性が必要なニュースや相場確認に
- 短時間で概要を知りたい時
使い分け:深掘り=Deep Research/最新速報=ウェブ検索。
5) あらゆる学びをサポート(12/19)
【映像12】

- 段階学習・クイズ・ロープレ台本。
例:「内覧アポ電話のロープレ。新人向けに段階式で」
例:「SOP(標準書)のトレーニング。中途採用者向けに段階式で」
6) エージェントモード(13/19)
【映像13】

- **“代わりに作業”**を実行(定型連携・繰り返し作業に強い)。
実務例:毎朝9時、在庫CSV→欠品危険度TOP10→メール送信。
社内ルール:初回は人間レビュー必須/自動送信は“下書き→確認→送信”に。
7) ファイルを追加(14/19)
【映像14】

- PDF/Word/Excelを添付して要約・チェック・表抽出。
例:仕様PDF →「要件の箇条書き、見積前提、リスクを抽出してテンプレに」
第3章 モデル切替(Instant/Thinking)で「速さ×精度」
【映像15】

上部のモデル名をタップ(15/19)。
2025年11月13日(日本時間)でChatGPTは、5.0から5.1にバージョンアップしました。
- GPT-5.1 Instant:速さ重視。アイデア出し・叩き台に。
- GPT-5 .1Thinking:精度重視。対外文書・見積文面・契約条項など。
- Auto:迷ったら自動。
運用の型
Instantで骨子 → 気に入った案だけThinkingで仕上げ
会話の途中でも切替OK。時間を節約しつつ品質を担保します。
第4章 左メニューでGPTとプロジェクトを管理
左上の**≡を開く(16/19)。一覧にGPTと新しいプロジェクト**が見えます(13–15/17)。
GPT(用途別の“専用アシスタント”)
【映像16】

【映像17】

- この「GPT」はカスタム化することができます。※無料版では利用できません。
ChatGPTs=マイGPT=カスタムGPT等の表現があります。内容は同じです。
ChatGPTsは、料金以上の価値があります。
実務的には、PCでプロンプトエンジニアリングを駆使して作成します。
自社や自部門のオリジナルデータから回答を得る設定が可能です。
有料版の最大のメリットです。
企業で利用する場合は、データーのセキュリティーと自社データ活用可能で料金以上の効果が期待できます。
自社でプロンプトエンジニアリングできる人材を多数育成した企業がAI環境下では勝ち残ると判断しています。
ChatGPTs=マイGPT=カスタムGPTは、PCで作成した方が簡単です。
参考までにPCの設定画面
なお、厚生労働省 人材開発支援助成金 リスキリング(学び直し)コース 助成率75%を使ってで学習することができます。
学習の目安は、
- AIの基本ができている方で20時間以上
- AI初心者の方で30〜50時間以上
- ある程度企業内で何でも出来るようになるためには100時間以上
システム系の以外の方が独学でチャレンジする人もいます。
80%以上は挫折するのではないかと思います。
せっかく覚えた人材が転職するとお手上げ状態になります。
各部門でChatGPTs=カスタムGPT=マイGPTできる人材を複数育成しておくことお勧めします。
オンリーワン経営は、この研修提供会社&講師になっています。
複数の県の企業様で実績を有しています。
お気軽にお問い合わせください。
- 社内規程チェックGPT、ブログ推敲GPT、Excel先生GPT…目的別に用意しておくと早い。
- リストから選ぶだけで、毎回の説明が短くなります。
プロジェクト(案件箱)
【映像18】

- チャット+添付+成果物を案件単位で一元管理。※無料版では利用できません。
- 「#2026/01/27講演」など案件名で並ぶので、引き継ぎが速い。
- 新規作成画面(19/19)でプロジェクト名と用途タグを付けて開始。
プロジェクト機能も素晴らしい機能です。
料金以上の価値があります。
案件やプロジェクト、顧客毎にプロジェクトを作成します。
PCのフォルダーのようなイメージです。
新しいチャットをができた段階でこのプロジェクトに追加します。
第5章 設定の初期チューニング
【映像19】

最後の3枚(右・中央・左/19)が設定。最初にここだけ整えましょう。
- 見やすさ・操作性(右/19)
– 「追加モデルを表示」ON/「オートコンプリート」ON/言語=日本語 - 音声(中央/19)
– 音声アシスタントをONに。メモ→議事録化が楽に。 - データ/セキュリティ(左/19)
– 取扱注意の文書はThinking+出典併記+人間レビューを徹底。
– 社外送信系の“自動化”は下書き承認フローを標準に。 - 企業の場合、機密情報も大量に扱うため、学習データとしての利用をOFFにしましょう。
- パーソナライズを詳細に設定しておくと、ハルシネーション(うそ、間違い)が少なくなります。特に計算を伴うような質問(見積もりや試算)の場合には、Pythonを使うように設定しておきましょう。業種業態、職種・職位によって最低限15行から20行程度の設定が必要だと判断しています。
- 精度向上とハルシネーション防止のためには、前述の「GPT」によるカスタマイズも効果があります。
- 新しいチャットの場合には、定番のショートプロンプトを準備しておくと良いでしょう。ショートプロンプトを3〜5つ準備して単語登録することをお勧めします。
- 以上複数対策(機能を有効にする)ことにより、あなたの会社や業務に合ったAIになってくれます。
すぐに粗利と効率に効く“3つの即効レシピ”
- 提案資料の当日更新
ウェブ検索→最新統計で本文を改稿→「画像を作成」で差し替え図1枚→PDF化。 - 見積の標準化
仕様PDFを添付→要件抽出→前提/範囲外/注意条項をテンプレ化→Thinkingで整形。 - 定常レポートの自動化
エージェント:毎朝、売上CSV→要約→メール。経営指標の朝会資料が10分で揃う。
うまく伝わる“指示テンプレート” “パクリ指示文”
前提(業界/相手/媒体)
目的(何を決めたい)
成果物(形式/文字数/誰向け)
制約(禁止事項/トーン/法令)
検証(出典URL/反対意見も)
例
「前提:賃貸仲介・家主向け。目的:空室対策提案の骨子。成果物:A4縦、見出し+箇条書き400字。制約:誇大表現NG・景表法配慮。検証:直近12か月の出典URL必須。」



