はじめに:ググる時代から、「AIチャット」時代へ
私たちはこれまで、何か知りたいことがあれば「ググる」という行為を通じて情報を手に入れてきました。
それは、キーワードをいくつか入力し、無数の検索結果の中から、自分が求めている情報が書かれたウェブサイトを探し、複数のページを読み比べて答えを見つけ出すという、一連の作業の繰り返しでした。
この方法は長らく私たちの情報探索の中心でしたが、近年、Google検索に大きな変化が訪れています。
2022年ChatGPTの登場によって「AIチャット」が一般化しました。そしてGoogle検索の回数が減りました。
2025年9月、Googleが満を持して日本でも提供を開始した、最新機能「AIモード」によって大きな変化が訪れそうです。
これは単なる検索機能の進化ではなく、情報探索のあり方を根本から変える、まさに革命的な一歩と言えるでしょう。
執筆:映像プロンプト オンリーワン経営 AIコンサルタント 木村淳
YouTube解説動画
このブログをNotebookLM「動画解説」を使って生成し、Youtube動画にしました。

AIモードとは何か?従来の検索との決定的な違い
AIモードとは、一言で言えば「生成AIがユーザーの代わりに検索を行い、包括的な回答を生成する」機能です。
従来の検索が「キーワードと関連性の高いウェブページを探し出す」ことに主眼を置いていたのに対し、AIモードは「質問に対する答えそのものを生成する」ことを目指しています。
ChatGPTやGeminiへのチャットと同じ感覚で依頼できます。
この違いは、私たちの情報収集のプロセスを劇的に簡略化します。
例えば、従来のGoogle検索で「スマホ買い替え」について調べるとします。
私たちはまず「スマホ 価格 ドコモ」「スマホ 価格 au」と検索し、表示された複数のウェブサイトを一つひとつ開いて、内容を確認します。
新しい「Google検索AIモード」を試してみました。旧来のGoogle検索の「auのiPhoneについて教えて」としました。
最新のiPhone17が出てきます。これにはビックリです。
サイトのリンクである「クリップ」マークが付いています。
2025年9月21日現在 私のChatGPTPlus(有料版)は、ディープリサチで「最新モデル(iPhone 16シリーズ)が中心にラインナップ。」と出てしまいました。残念。学習データのタイムラグが原因と思われます。
「GoogleAIモード」は、「AIチャット」に進化
「GoogleAIモード」は、「AIチャット」に進化していました。
ひょっとして、GeminiやChatGPTのようにチャット出来るのか試してみました。
「Google検索のAIモード良くなりましたね!」とチャットすると以下の画面がでてきました。
そうなんです。Google検索AIモードの回答は、GeminiやChatGPTになるんです。
GoogleAIモードはエージェント機能を予感させる
エージェント機能が使えるのではと思い
「ドコモのガラケーを変え変えようと考えています。AIのエージェント機能を使って案内してください」とチャットしました。
※私は、複数キャリア契約で異なる機種を使っています。
すると、
「ドコモのガラケーからスマホへの買い替えを、AIエージェントがご案内します」
「ステップ1:お客様のニーズをヒアリングします」
完全にGeminiやChatGPTになっているんです。
しかも、問合せに対してのレスポンスは、生成AIとは違い「早い」です。
しかも「無料」「クレジットの無制限」です。
この瞬間、生成AIを検索がわりに利用していたユーザーは、「GoogleAIモード」に移るなと感じました。
生成AI無料ユーザーの不満の中に
- 「時間がかかる」
- 「クレジットの制限がすぐに来る」
- 「映像の説明がない」
- 「根拠があいまい」「ウソをつく(ハルシネーション)」
がありました。
Claudeは、近頃、不安定でした。
Gensparkも素晴らしい生成AIなのですが、1回のチャットで「無料枠のクレジット」を使い果たしてしまうのです。
気軽に使えないのがGensparkでした。Gensparkの企業情報検索は、専門会社以上に優れている点が、多々あります。
BingやCopilot は、検索系は論外です。
今回の「GoogleAI検索モード」は、上記の4つの不満を解消してくれたのです。
以降の「GoogleAIモード」へのチャットは、「Google Gemini」のように質問してみました。
スマホ機能「比較の表」
スマホ価格の「一覧表」を出してくれました。
近隣のお店を3つ以上、Googleマップ付きで案内してくれました。
iPhone17がリリースされたばかりなので、予約をしてから来店することを勧めてきました。
私にとっては、「GoogleAIモード」は、「Geminiのエージェントモード」にように感じました。
GoogleAIモードは、Geminiのカスタムバージョン
Geminiに「Google検索のAIモードは、Geminiで動いているのですか?」と尋ねると
はい、その通りです。Google検索の「AIモード」は、Googleの最新かつ最も高性能なAIモデルであるGeminiを基盤として動いています。
より正確には、AIモードではユーザーの複雑な質問に対応するために、Geminiのカスタムバージョンが利用されています。Geminiの高い推論能力、マルチモーダルな理解力(テキストだけでなく画像や音声も扱う能力)、そして膨大なコンテキスト(文脈)を理解する能力によって、従来の検索では難しかった包括的で詳細な回答を生成することが可能になっています。
つまり、Google検索のAIモードは、Geminiという強力なエンジンを搭載することで、単なるキーワード検索ではなく、「AIに問いかける」という新しい情報探索の体験を提供しているのです。
これは、従来の検索では何時間もかかっていた情報収集のプロセスが、わずか数秒で完了することを意味します。
Google検索AIモードは、ユーザーの代わりに「調べる」という最も時間のかかる作業を代行してくれるのです。
「クリップ」マークをクリックすると、価格のページや、予約ページに飛んでくれます。
これは便利です。
このレベルでも私は「AIエージェント」と感じてしまいます。
AIモードを動かす頭脳:Geminiがもたらす革新
「Google検索AIモード」は、まるで魔法のように質問に答えてくれます。
Googleが誇る最新のAIファンデーションモデル「Gemini(ジェミニ)」です。
これまで、Google検索のAI要約は「使えないな~」と感じていたのですが、「Google検索AIモード」は「使えます」。
ちょっとした検索は、「Google検索AIモード」一択になるような気がします。
理由は、「速さと」「最新情報」「ハルシネーションの少なさ」「無料/無制限」です。
加えて、会話型質問によって「GoogleAIエージェント」になってくれます。
プライベートで「AIエージェント」を使う為に、プロンプトなんて考える必要がありません。
これは、「AIエージェント」について一気にハードルが下がりました。
検索とチャットの中間位で「Google検索AIモード」がやってくれます。
仕事で使う少し複雑なものは、有料版のChatGPTを使ったマイGPT=ChatGPTs、GeminiのGemの進化版になって行くような気がします。
学習用や企業研修・OJTはGoogle「NotebookLM」 一択です。
AI研修でOCR機能を使って納品書や請求書PDFの読み取りのアプリを作っているのですが、GeminiのOCR機能が優れています。
ChatGPTが読み取れない内容も、GeminiのOCR機能は読み取ってくれます。
結果的にOCR機能のChatGPTs作成は、Gemにとって変わられそうです。
いずれも2025年9月21日現在の評価です。
Google検索のAIモードによってE-E-A-Tの重要性は増す!
Geminiに「Google検索のAIモードになって、企業や店舗のSEO対策についてEEATが継続するか?教えて下さい。」と聞いてみました。以下Gemini回答。
EO対策におけるE-E-A-Tの重要性
Google検索のAIモード(SGE、Search Generative Experience)が導入されても、企業や店舗のSEO対策において**E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)**が継続して重要であるどころか、さらにその重要性が増すと考えられます。
AIモードにおけるE-E-A-Tの役割
AIモードは、ユーザーの質問に対して、複数のウェブサイトから情報を統合して要約を生成します。この要約の信頼性は、情報源となったウェブサイトの質に大きく左右されます。GoogleのAIは、その情報源の信頼性を判断する際に、E-E-A-Tをこれまで以上に重視するようになります。
具体的な役割は以下の通りです。
- 信頼性の高い情報源の選定: AIは、専門性や権威性、信頼性が高いと判断したウェブサイトを優先的に情報源として使用します。E-E-A-Tスコアが高いページは、AIによる要約に引用される可能性が高まります。
- ゼロクリック検索への対応: AIモードは、ユーザーが検索結果をクリックせずに答えを得る「ゼロクリック検索」を増加させます。しかし、ユーザーがさらに詳細な情報を求めた場合、AIは要約の出典元を明示します。この時、E-E-A-Tが確立されたウェブサイトは、ユーザーからのクリックやエンゲージメントを得る機会を維持できます。
- コンテンツの質を評価: 従来のSEO対策がキーワードの最適化に偏りがちだったのに対し、AIモードではコンテンツの「質」そのものが評価されます。独自の体験談(Experience)や専門的な知見(Expertise)に基づいた、人間が書いた信頼できるコンテンツ(Trustworthiness)が、AIに高く評価されるようになります。
企業・店舗が取るべき対策
AI時代におけるE-E-A-Tを意識したSEO対策は、以下のような点に注力することです。
- 専門性の明確化: 業界の専門家や資格保有者による監修・執筆を明記する。
- 実績と権威性の証明: 過去の実績、受賞歴、顧客の声などをウェブサイトに掲載し、信頼性を高める。
- 独自コンテンツの作成: 他にはない独自の体験談や、一次情報に基づいたコンテンツを積極的に発信する。
- 透明性の確保: 会社概要、所在地、連絡先、責任者情報などを明確にし、信頼できる企業であることを示す。
結論として、AIモードは、Googleが長年目指してきた「ユーザーに最も役立つ、信頼できる情報を提供すること」をさらに推し進めるものです。
そのため、表面的なSEO対策ではなく、真に価値のあるコンテンツを作り、E-E-A-Tを確立することが、これまで以上に重要な戦略となります。
同じ質問「Google検索のAIモードになって、企業や店舗のSEO対策についてEEATが継続するか?教えて下さい。」をChatGPTにもしたのですが、最新情報不足のようでした。
まとめ 2025年9月21日現在
「Google検索AIモード」について、それほど話題になっていませんが、とんでもない可能性を感じました。
かつて、「気が付いたら検索はGoogle」でした。検索エンジンのシェア80%~90を奪いました。
近い将来「気が付いたらコンシューマー向けエージェントはGoogle」一強になっていそうです。
また2025年春以降にGoogleが提供する製品サービスの進化は凄すぎます。
2025年9月19日iPhone17が店頭に並び始めました。LLM系の生成AIでは差別化出来ず、ハード及びLLM以外で違いを出してきているようです。
Appleは、LLM系のAIでは戦えない企業になって行くのでしょうか?
それともAppleは、SLMで逆転を狙っているのでしょうか?
今回は、触れませんでしたが、AIテックの半導体分野においてもGoogleは、TPUでコストダウンと差別化を狙っているようです。
体験型ブログ記事のネタ提供をしてくれるGoogle様には感謝です。
読者のみなさんは、是非
- Google検索AIモードを使って「会話形式=チャット」で質問し体験してみましょう!
- 企業や店舗のSEO対策は、「E-E-A-T」の基本通り忠実に運営していきましょう!
あなたのビジネスを加速させる次の一歩を踏み出しましょう!
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- 研修内容:
- ChatGPT、Gemini、NotebookLMをはじめとする生成AIの活用方法、定型業務の洗い出しとマイGPT作成&Gem、具体的な業務改善事例など。
- PCの基本となるMSOffice(Word/Excel/Excelマクロ/パワポ)操作も対応します。
- AIを使ってExcelマクロ開発できる社員を沢山育成します。
- 対象: 中小企業の経営者様、部門責任者様、AI導入を検討されているご担当者様
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作成:Google Gemini
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執筆者:株式会社オンリーワン経営 代表取締役 木村淳(あつし)
執筆者:株式会社オンリーワン経営 代表取締役 木村淳(あつし)
企業経営コンサルタント、医療コンサルタント、WEBコンサルタント、AIコンサルタント
医療分野は、5000名規模の医療法人グループと20年超の継続契約。
西暦 | 月 | 職種・所属・業務内容・その他 |
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1986(昭和61)年 | 4 | 株式会社タナベ経営入社能力開発部所属(現在タナベコンサルティンググループ 東証プライム) 新人賞、事務局優秀賞、努力賞、敢闘賞等社内表彰を受ける。 ) ) |
1997(平成9)年 | 4 | 同社経営協力部課長 経営協力部(経営指導・コンサルティング部門)にて、経営診断、調査、経営協力に取り組みます。 |
1998(平成10)年 | 4 | 同社 経営協力部部長代理(当時 34歳) |
2000(平成12)年 | 4 | 同社 東北支社長(当時 36歳 最年少支社長) |
2004(平成16)年 | 3 | 同社 退社(40歳の独立を目的とし退社)6ヶ月間創業準備を行います。 |
2004(平成16)年 | 9 | 株式会社オンリーワン経営を創業し代表取締役に就任する。2007年(平成19年)中小企業基盤機構経営支援アドバイザーに従事。 |
2019(令和元)年 | 9 | ノーコード・ロコードアプリを活用した業務改善コンサルティング開始 |
2021(令和3)年 | 2 | YouTubeセミナースタート |
2023(令和5)年 | 4 | ノーコード・ロコードアプリを活用した業務改善コンサルティングをバージョンアップ。 |
2023(令和5)年 | 7 | SNSマーケティングコンサルタント。SNSマーケティングコンサルタント。 |
2025(令和7)年 | 5 | 厚生労働省 人材開発支援助成金75% が提供できる企業と講師として AI研修を開始 ※10~20種類程度のAIから貴社に最適を思われる複数AIを使って研修を提供致します。 |
講師の資格研修履歴
西暦/和暦 | 内容 |
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1999年(平成11年) | ISO9000審査員研修コース修了 |
2000年(平成12年) | ISO14001審査員研修コース修了 |
2004年(平成16年) | 移行型ISMS審査員コース修了研修(情報セキュリティマネジメントシステム情報セキュリティー分野) |
2006年(平成18年) | ISO27001(ISMS)差分審査準備完了コースコース |
2006年(平成18年) | ISO/IEC20000審査員コース修了 |
2006年(平成18年) | SAP内部ソリューションコンサルタント |
2010年(平成22年) | 「LCA(ライフサイクルアセスメント)トレーニングコース終了(ライフサイクルアセスメント:カーボンフットプリント関連)」 |
2011年(平成23年) | BS25999導入実践コース終了(BCPに関する規格) |
2012年(平成24年) | FSMS(ISO22000)審査員コース終了(食品安全マネジメントシステム) |
2019年(令和元年) | Cloud University※ スペシャリスト編修了研修 |
2019年(令和元年) | クラウドユニバーシティ ※アプリデザイナー編修了研修※サイボウズクラウドサービスの研修 |