【取材記事】イートス株式会社 代表取締役 増子 浩基様

 イートス株式会社  代表取締役 増子 浩基様

 

2019年EMS(Energy Management  System)法人対象の電力削減システムをサービス開始しました。

【木村】イートス株式会社様ではクラウド型電力削減サービス「ecoCloud」を展開されています。サービス開始の趣旨をお聞かせ願います。

【増子社長】はい。2019年冷凍機特化型EMS(Energy Management System)=電力削減システム(アプリケーション)としてサービスを開始しました。

まず2009年EMS(Energy Management System)としてサービスを開始しました。
2016年クラウド型にバージョンアップしました。

法人の電力削減を目的とし当初はエアコンが主な対象でした。

毎年バージョンアップし、クラウド型システムとしてお客様に喜んで頂ける事業分野に特化してまいりました。

特に四季を問わず年間を通じて大量に電気消費する大型冷凍庫‧冷蔵庫をお持ちのお客様には大好評でした。

2022年12月現在では、業務用の大型冷凍機‧冷蔵庫ではナンバーワンだと自負しております。

クラウド型サービスですので、Aというお客様の解決が、Bのお客様にも喜んで頂け、ご紹介を通じて拡大してきました。

お客様の問題や課題を解決すること=クラウドシステムのバージョンアップにより事業として成長してまいりました。

お陰様で私は東北経済産業局の講師‧専門家として企業様のコスト削減のご支援をしております。

 

お会いしたお客様に「デマンド監視(コントロール)は?」と質問しますと「やってます」と90%の方が回答されます。

実態は「やっている」と思いこんでいるケースが多いです。

デマンド逼迫時の監視方法を3つに区分しますと、

①手動調整タイプ 約80%

②逼迫時中心(逼迫時のみ)自動調整タイプ 約15%(主に空調)

③最適温度を設定した自動チューニングタイプ 5%未満に分類されます。

「ecoCloud」は業界で唯一の

③最適温度を設定した自動チューニングタイプを提供しています。

 

解説 チューニングについて

 

冷蔵庫‧冷凍庫に付属している温度計の保管データは最新機器でも「アナログ」が大多数です。

「ecoCloud」では精度の高い温度計のデータを即時に演算しリアルタイムでの温度の見える化に加え、1分単位の「粒度が細かい」、かつ「精度が高い」温度を「デジタル」データとして保持できます。

冷蔵庫‧冷凍庫に付属している温度計の保管データは最新機器でも「アナログ」が大多数です。

「ecoCloud」では精度の高い温度計のデータを即時に演算しリアルタイムでの温度の見える化に加え、1分単位の「粒度が細かい」、かつ「精度が高い」温度を「デジタル」データとして保持できます。

ほとんどの冷凍機の温度データは「粒度が粗い」、それにより更に「精度が低い」データとなっております。

またいくら「粒度が細かい」、「精度が高い」温度データを保持しても冷凍機の消費電力量と紐づけて見られて解析・分析できないと本当の改善点は見つかりません。

チューニングとは、デジタル化されたデータの解析・分析により温度と消費電力量を最適にコントロールする事です。

結果として、省エネ・省コストに繋がります。

多くの冷凍庫冷蔵庫をお持ちの企業は、庫内温度が最適化されていると思いこんでいます。

また、コンプレッサーのメーカーが違うと庫内温度の最適化が出来ないと思いこんでいます。

「ecoCloud」のシステムは多メーカー、多機種に対応することが可能です。

コンプレッサー毎の個別コントロールが可能です。

木村感想

感染症によって体温測定が日常生活の一部となりました。

水銀体温計で5分位かけて体温測定するケースとデジタル体温計の精度の高いものだと数秒で測定するケースににています。

冷凍冷蔵庫も全く同じと感じました。

EMS(Energy Management  System)の具体的説明

【木村】イートス株式会社様ではクラウド型電力削減サービス「eco Cloud」具体的に説明してくださいませんか?

 

【【増子社長】はい。クラウド型電力削減サービスについて具体的に説明します。

 

具体的な事例でお話ししますと、

機械入替え前アンモニア冷凍機と新機種導入後CO2冷媒‧アンモニア使用インバーター機を比較しますと
21% 省エネ効果がありました。

機械入替え前アンモニア冷凍機+ ecoCloudでは36% 省エネ効果がでました。

目安として敷地内で1つのキュービクル設置の場合、

冷凍庫圧縮機総容量75㎾

冷蔵庫圧縮機総容量100㎾以上ですと

10~15%前後の省エネ効果を発揮する可能性があります。

「 ecoCloud 」の基本構成は6点です

「デマンドパルスユニット」:電力メーターと隣接して設置

「主装置(親機)」:「デマンドパルスユニット」「クラウドのシステム」等を連結させる

「制御器(子機)」:「圧縮機(コンプレッサー)」等を制御する

「庫内温度 有線温度センサーPT100Ω」:冷凍冷蔵庫の庫内温度を測定する。既存センサーと隣接し設置

「外気温度 有線温度センサーPT100Ω」:外気温度を測定する。

「ecoCloud」:クラウド上のEMS(Energy Management System)

①デマンド・パルス・ユニット

②主装置 親機

③制御器(子機)

 

④庫内有線温度センサー PT100Ω(オーム)

⑤外気温有線温度センサー PT100Ω(オーム)

⑥クラウド型のEMSシステム(アプリ)

「 eco Cloud 」の特徴3点です。

①冷凍冷蔵庫内の温度異常を24H365日監視できます。

②機械(コンプレッサー、圧縮機)と温度を個別に監視出来ます。

例えば警備会社に依頼するケースもあるのですが、異常はわかりますが、どの機械が問題がありそうか?

機械以外の問題がありそうか?までは把握できません。

eco Cloud は個別監視が可能です。このメリットは大変大きいいです。

③「機械・温度管理」「デマンド監視」「デマンドの見える化」が同時に出来ます。

詳しく説明します。

 

冷凍冷蔵庫内の温度異常を24H365日監視

①ISO、HACCP手書き温度管理をクラウドのeco Cloud上で実現できます。

導入法人様は多くの審査機関、審査機関から信頼性が増したと好評です。

機械と温度を個別に監視出来ます

②温度異常時に、以前よりもピンポイントで対策を実行することが可能です。

また、警備保障会社連絡による休日や夜間の現場確認対応も削減されます。

担当者がスマホやタブレット、PCで確認でき、異常内容によって対策を打つことが可能です。

「機械・温度管理」「デマンド監視」「デマンドの見える化」

③解析・レポート機能が充実しています。

イートス株式会社コンサルティングで「最適チューニング」をご提案し実現します。

イートス株式会社コンサルティングで「最適チューニング」をご提案し実現します。

これまでの実績では5~15%の消費電力削減が出来ました。

 

電気以外の削減項目は

・メンテナンス費用の低減

・機器保全のための人件費削減

・温度監視の警備保障費削減

・デマンドのための人件費削減

・温度管理不備による廃棄ロス、廃棄コストの削減

機器温度監視、デマンド監視、見える化とカイゼンが一つのシステムになる!

 

 

BeforeAfter
個別契約と個別システム 一つの契約・システム(タブレットスマホOK)
・機械温度監視・機械温度監視
・機械温度監視・機械温度監視
・見える化・カイゼン・見える化・カイゼン

機械機器監視

BeforeAfter
警備会社等と個別契約一括契約
・温度異常時に警報・冷凍機ブレーカー監視
・温度異常の確認連絡・冷凍機の機器監視
・温度異常で機器異常を発見・庫内温度監視
・温度データ保管 (CSVファイルで出力可能)
・異常時にメール送信 (複数でも可能)

機器監視によって達成できること

・コスト削減(温度不良等による廃棄ロス)

・ISO、HACCP対応(CSV)

・顧客信用度向上

デマンド監視

BeforeAfter
・デマンド警報で手動制御・デマンド自動制御
・自動制御でも空調メイン・制御後の自動復旧
・冷凍機は温度に不安…・冷凍機の温度制御
・サイクリック制御
・温度優先の安全制御
・デマンド逼迫時以外も省エネ

デマンド監視によって達成できること

・コスト削減(電気料金)

・CSR、SDGs等、社会貢献

・CO2削減⇒ISO等への対応

見える化・カイゼン

BeforeAfter
<EMS等の導入>・冷凍冷蔵庫全体のデマンドの見える化
各メーカーのEMS・冷凍機毎の消費電力量
・気になる箇所の見える化・庫内温度の見える化
・デマンドや電力量がメイン・毎月のレポート報告
・見える化による分析・各種データをCSVファイ ルで出力可能

見える化・カイゼンによって達成できること

・現状、問題点の把握

・分析、効果的な省エネ

・コスト削減(電気料金)

 

電力削減の「見える化」の事例

【木村】電力削減の「見える化」の事例をお教えて下さい?

 

【増子社長】はい。次のグラフで説明します。
緑色の棒グラフが、1分ごとの消費電力量です。
左のメモリが電力消費量になります。
before(改善前)は、コンプレッサー(圧縮機)が稼働しています。
常に300Wh以上電力消費しています。
冷凍冷蔵庫導入時に付属の温度計で設定します。
上限マイナス20.0度 下限マイナス22.5度です。
多くの冷蔵庫冷凍後では、基準温度よりも温度設定を少し低めに設定しています。
赤色の線マイナス22.5度となっています。
荷物の搬入によるドアの開閉や外気温によって庫内温度は変化します。
コンプレッサー(圧縮機)が稼働し、基準温度に達するまでタイムラグがあります。
デジタル温度計とアナログ温度計を比較すると、「精度」「計測スピード」が劣ります。
After(改善後)は、緑の棒グラフが下がっている箇所があります。
コンプレッサー(圧縮機)が停止しています。
確実に電力消費していません。
解析・分析とチューニングによって達成しました。
【木村】凄いですね?他にも代表的事例を教えて下さいませんか?

 

【増子社長】はい。次のグラフで説明します。

A・B・C3室の冷凍庫が稼働しています。

Before(チューニング前)の状況を確認します。

A冷蔵庫緑の冷蔵庫は30~40kwhの電力消費です。
B冷蔵庫=真ん中の黄色い冷凍庫の稼働=消費電力が200kwh以上で稼働しています。
C冷蔵庫ベージュの冷蔵庫も40~50kwhの消費電力です。
A・B・Cの消費電力のばらつきが大きいです。
「業界あるある」のB冷蔵庫が早く劣化したり故障するパターンです。
チューニング後は、
A冷蔵庫 80~90kwh
B冷蔵庫 70~80kwh
C冷蔵庫 80~100kwh
A・B・Cの消費電力のばらつきが小さくなりました。
イートス株式会社では、このように電力消費削減のコンサルティングを行っております。
冒頭にもお話ししましたようにイートス株式会社は、業務用の大型冷凍機・冷蔵庫ではナンバーワンだと自負しております。
【木村】本日はお忙しい中、増子社長ありがとうございました。

木村感想 取材資料をある工事会社の専務へお持ちしてお話ししました。その工事会社の既存のお客様へご案内したところ、担当者様より「直ぐに導入を検討したい」「本社へ打診するので更に詳しい話を聞きたい」とのお話を頂いたそうです。エネルギーコスト増でお困りの企業様が多いです。他の工事と含めて提案できると大喜びでした。ご紹介希望の方はお気軽にご連絡ください。なお、施工は各地域の代理店様が担当致します。

【取材記事】イートス株式会社 代表取締役 増子浩基様

2019年EMS(Energy Management  System)法人対象の電力削減システムをサービス開始しました。

~中略~冷蔵庫‧冷凍庫に付属している温度計の保管データは最新機器でも「アナログ」が大多数です。

「ecoCloud」では精度の高い温度計のデータを即時に演算しリアルタイムでの温度の見える化に加え、1分単位の「粒度が細かい」、かつ「精度が高い」温度を「デジタル」データとして保持できます。~中略~

~中略~イートス株式会社コンサルティングで「最適チューニング」をご提案し実現します。

これまでの実績では5~15%の消費電力削減が出来ました。~中略~

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