No7 EnMS/ISO50001 エネルギー解析

4.4.3 エネルギーレビューでは
エネルギーの使用量を測定する
他のデータに基づき解析する
とあります。
原価や経費として、電気、ガス、石油系燃料を
区分しているケースが多いです。
しかし、ISO140001取得企業でもエネルギー使用を
捉えている企業は少ないです。
ある企業の事例ですが、電気エネルギー使用を捉えました。
その企業のピークは2カ月だけです。
残り10カ月は、現状より100KW以上低いレベルでも対応可能でした。
データに基づき解析する=生産量との相関関係を見ました。
生産量=生産時間(稼働時間)に影響されていました。
特に、熱源を必要とする生産工程と関係性が深かったです。
ここまできて、段階的に様々な改善策を実施しました。
(1)電気の基本契約の見直し。
(2)2カ月の間だけの自家発電実施
(3)平常月の省エネ対策
この企業は、2011年の電力削減に大きく影響されず
自社の稼働率MAXで生産をしています。
同時に、「安定供給」=企業の強みを実現しています。
結果をまとめると
第一に「コスト削減効果」 使用量料金換算で400万円コストダウン
第二に「最大限の稼働による粗利・限界利益、売上の確保」
     利益の最大化の実現です。
規格要求事項では、1〜2行ですが
エネルギー使用と解析を行うことにより
これまでにはない、カイゼンの切り口、アプローチ方法が
見えてきました。
エネルギーをCO2に換算し直しても面白い切り口、
アプローチ方法が出てきます。
自社内で目標数値を持つことにより、とても威力を発揮する
ツール(道具)です。
ISO取得費用、維持費用以上に効果があると判断します。

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