現場に行かず、企業の再建・再生を言うべきではない!と感じた

3月30日、岩手宮城沿岸部の被災地へ行って参りました。
震災・津波後20日目です。
特に陸前髙田は、「驚愕」です。
映像では感じることの出来ない風景と風(汚泥の匂い)でした。
現場に立たなければ分からないと痛感しました。
復旧・復興と言うもののレベル感が「異次元」です。
45号線の橋は崩落し、道は水没状態。
矢作地区まで瓦礫の山。(矢作地区は海岸線から8〜10km 海は見えません)
車両が一台通れる程度の道だけです。
十数km四方が、瓦礫の山です。
(もし一周できるとすれば30〜50km)
被災地のある企業では、津波にながされ何もありません。
電卓も無く、顧客対応していた企業へ、手持ちの電卓を1台 差し上げました。
事務用品が無い世界です。
その場で、社員数の電卓と、筆記用具、数人に1セットの事務用品電話で手配しました。
そんなレベル感です。
ネット環境も無く、雇用調整助成金や失業保険の特別措置、各種融資緩和策など
正確な情報もなく、経営者の意思決定が出来ない状況下にあります。
ハローワークは、再建の意思があるにも関わらず、社員の解雇を一方的に申請するよう窓口指導しております。
企業の資金繰りと社員の生活を思ってのことと思いますが。
ある気仙沼の企業は、宮城県の第一地銀も撤退し、内陸部の築館まで移動し、
現金を引き出し25日給与の支払いをなされたそうです。
身近に記帳が出来ず、推測でも資金繰り表がつくれません。
資料が津波で流され、火災で焼失してしまったからです。
もし、お使いにならないパソコン(エクセル)ございましたら無償でお譲り願います。
【目的】エクセルで資金繰り表や日繰り表をつけたい為
沿岸部の企業数から言うと何百台あっても良いと思います。
但し、一部地域は電気も復旧しておらず、3月30日時点でパソコンは使えません。
仙台市内と異なり、ガソリンは1台〜2台並んだだけで満タン可能でした。
コンビニはローソンが頑張って品ぞろえをしておりました。
東北電力さんとNTT&ドコモさんのおかげで、携帯は使えました。
株式会社オンリーワン経営 代表取締役 木村 淳

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