vol271.景気について(7)

アメリカの景気判断を示す指標が各種公表されている。
日本のGDPも4−6月プラスの発表があった。
景気も大切であるが、背景にあるマーケットの特徴
マーケットの構造的変化を注視することが肝要。
アメリカは
大統領就任からの月数、アメリカ企業9月決算等を考慮した
数字と見たほうが良いのではないだろうか?
改めて、サブプライム問題を考えると
サブプライム問題=架空の消費マーケットと取引であった。
あるいは国家レベルの「偽装」消費マーケットと偽装取引であった。
「架空」を基準に良い悪いではなく、無かったことを前提に
判断する=「良い・悪い」の視点・判断基準が必要。
日本国内をみると、消費マーケットとしては、
成熟から衰退マーケットへ移行している。
衰退の速度は「速い」。
人口構成、労働人口とその人口から得られる所得を考えると
急速に消費マーケットは縮小する。
結果、百貨店の売上推移である。
中国の消費マーケットを意識した、日本国内マーケット。
中国=成長マーケット、しかも途上国より先行した成長マーケット
日本=中国より少し時間軸が進んだ成熟・衰退マーケット
時間軸の違い、時間差マーケットが狙うべきマーケットである。
特に生活関連業界のM&Aや進出はこの分野である。
日本国内だけを見るのであれば、衰退による寡占化
力のあるところは、統廃合、M&Aが盛んになる。
力のないところは、私的整理、法的整理が盛んになる。
まとめると
アメリカの消費マーケットは「架空」マーケット、「偽装」マーケット
日本国内の消費マーケットは「衰退」マーケット
中国等途上国の消費マーケット「成長マーケット」
ただし、「成長マーケット」は、商慣習も含めリスクが高い
「成長&ハイリスク・マーケット」
自社のマーケットがどれに該当するのか考え
「かじ取り」願います。
2008年末予想の通り、「資金繰り中心の経営」「キャッシュフロー経営」
「無理な借入金ナシの経営」「無借金経営」の通りです。
※セミマクロのマーケットリサーチもコンサルティングにあります。
 自社の中期計画とセットにてご希望の方は、アクセス願います。
執筆:株式会社オンリーワン経営 代表取締役 木村 淳

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