vol281.経営計画の立て方(売上の算出方法)

経営計画作成 特に売上計画作成には様々なやり方がある。
高度成長期は、売上×昨年対比で良かった。
GDPの成長+アルファ=売上の成長で目標は達成した。
多くの会社では、昨年対比5%とか10%で達成、若干未達でも良かった。
また客数×客単価から算出するやり方もある。
損益分岐点売上高の計算式を使うやり方が普及した。
必要な経常利益から算出する。
算出された、売上がマーケットと整合性あるかを検証する。
マーケットシェアから算出する方法もある。
単価とシェアから自社の売り上げを決定するやり方である。
バブル崩壊、リーマン・ショック後の企業再建に際には、
返済原資確保=簡易キャッシュ・フローから経常利益を導き出し
損益分岐点売上高の式を使い3〜5パターン算出する。
再建の場合、固定費=人件費の削減が前提の場合が多い。
よって、マーケット状況、残った人財での売上の可能性を勘案し
3〜5パターンを更に詰めていく。
客数×客単価は、デフレ経済下では、誤った商品計画・製品計画を
作成する可能性がある。
経営再建計画書、経営改善計画書作成では、
もう一段突っ込み、債務償還年数から必要粗利、必要売上を
算出する方法もある。
中堅企業・中小企業では、部門ごとの昨年対比を重視しすぎて
マーケット動向、キャッシュフロー、債務償還年数等からの
算出まで至っていないケースに出くわす。
だから、大幅未達であるにも関わらず、昨年対比や
昨年目標維持を繰り返し、崩壊していく。
トップ自らが、様々な方法があることを知ることが大切である。
自社の財務状況、マーケット状況、固定費と変動費(限界利益)を鑑み
毎年、適切な算出方法を使うことである。
原油価格がジリジリと値を上げてきた。
円安方向へ向かっている。
新年度スタートしたが、6月までに修正計画が必要になるかもしれない。
特に固定費、変動費を変えなければならない。
経常利益を固定したまた、損益分岐点売上高の式を用いて
売上を変える。

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