コンサルティング実施に当たって
「PDCA管理サイクル」を適切にまわすことの重要性を説きます。
経営におけるPDCAとは何か 確認しましょう!
P=計画
計画は狭義の計画と広義の計画があります。
私は、「経営」で話す場合は「広義」の計画で説明します。
(1)経営理念・経営哲学
(2)経営方針・経営目標
(3)経営戦略・中期ビジョン
(4)年度方針・年度計画
(5)組織・体制
(6)実行に当たっての教育
ここまでを「計画」と定義しています。
特に、P=計画段階での
組織・体制、実行に当たっての教育は重要だと判断しています。
以前も説明しましたが、
年度計画には、大きく2つあります。
①数値計画(数字計画)
②行動計画
また、計画には
①コンティンジェンシー プラン
環境変化を予測し、予測される変化に対応するため
複数の計画を立てておく
②ローリングプラン
定期的な計画の見直し、実績を踏まえ 次の計画を立てる
があります。
この際に、計画に沿った「組織・体制」案も考えておきます。
D=実行
実行を詳細に説明しますと
Pの組織・体制、実行に当たっての教育と
実際ラップするのではないかと考えております。
既存組織でスタートする計画とプロジェクト組織等
計画が実際スタートしてから、後からついていくもの
管理職でスタートしておき、部下の異動等が追いついていく場合
経営をすると実際「キワ 際」の部分が存在するからです。
しかも「キワ 際」が重要と考えます。
例えば、4月1日スタートの企業でも、4月1日の売上を上げるために、
6ヶ月先から準備・段取りしている場合もあります。
準備段取りにさいして、組織・体制を組んでOJT中心に教育研修します。
各社で経営計画を考え実行する際、年度初めに売上を上げようとすると
何ヶ月前からの、準備・段取りが必要か考え、計画策定時期を決めてください。
会計上の〆はありますが、経営活動、営業活動は休止するわけにはいきません。
新年度が始まってから、年度決算が終了してから
さかのぼって、計画を作成しないようにお願いします。
また、実行にあてっては、
規定、ルール、ルールブック、マニュアル、手順書 等
仕事を行なう上での、基準になるものの整備がかかせません。
この「規定、ルール、ルールブック、マニュアル、手順書」に
したがって、集合教育、OJTを繰り返し 繰り返し行ないます。
中堅・中小企業の弱さは、この実行分野を「メンバーの能力」「力量」
のみに頼りすぎるところであると判断しています。
C=チェック
チェックには、
(1)方針・計画のチェック
(2)進捗チェック、中間チェック
(3)結果チェック
があります。
形式は、役員会、経営会議、幹部会での数値確認に
なると思います。
重視すべき点は、結果チェックは10%。
未来の数値予測、差額対策80〜90%の時間を使うことです。
A=アクション 処置
処置には、
(1)予防処置
(2)是正処置
があります。
チェックを、進捗チェック、中間チェックで行い
「予防処置」を重視してください。
目標との差額を、未来型で対策を立てることです。
「経営」の場合、チェック・アクションにもう一つ加えます。
人事評価です。
賞与、昇給、昇格等の人事評価を加えます。
PDCAサイクルと評価を一致させることが重要です。
中堅・中小企業が成長する、収益性を高める重要なポイントです。
以上を体系的に整備する必要があります。
新年度に向け準備を怠り無く!!