
AIで検索するのはもうやめよう ― Excel業務と社内データを活かした業務改革のすすめ
AIで検索するのはもうやめよう ― Excel業務と社内データを活かした業務改革のすすめ「AIを導入した?」と聞くと、多くの企業の回答は「検索の代替」「議事録の文字起こし」です。ChatGPTやGeminiを検索エンジンのように使い、外部情報を収集することは確かに便利ですが、それだけでは業績は向上しません。会議やミーティングの議事録作成は、一歩ならぬ、半歩レベルです。AIの本当の価値は、自社が持っているデータを活かすこと、自社アプリを作成することにあります。この記事では、AIコンサルタントの木村が、特に日々の業務で使われているExcelを中心に、AIをどう活用し、最終的に「自社専用のマイGPT」に育てていくかを具体的に解説します。Geminiの場合は、「Gem」「GAS」です。経理の仕分けやシフト作成、顧客分析と対策、商品製品分析と対策、生産計画の立案、生産実績の分析、そして新たに伝票チェックの自動化事例も取り上げます。1~2年後、会議は半分以下になり、課題があったらスタッフ自らマイアプリを作成して業務改善を開始する企業が、好業績をあげていると判断します。目次なぜ「検索利用」では限界があるのかExcel業務こそAI導入の入り口経理:仕分け作業の効率化人事:シフト表の作成と調整営業:クロス集計分析と対策製造:生産計画と実績分析工事業務におけるAI活用事例(変換後)新事例:伝票チェックと仕訳CSVの自動化導入メリットまとめこれからの一歩お気軽にお問い合わせください!あなたのビジネスを加速させる次の一歩を踏み出しましょう!AI研修&Gem/ChatGPTs制作依頼について問合せ執筆者:株式会社オンリーワン経営 代表取締役 木村淳講師の資格研修履歴なぜ「検索利用」では限界があるのか検索エンジンや外部情報に頼るAI利用には3つの問題があります。正確性の保証がないネット上の情報は玉石混交。古い情報や誤った情報も多く、意思決定に使うにはリスクがあります。誰でも同じ情報にアクセスできる社外情報は競合も同じように入手できます。差別化や独自性を生むことは困難です。自社の課題解決に直結しないどれだけ外部情報を集めても、「自社の売上データ」「人事情報」「生産実績」といった独自データは検索では出てきません。つまり、検索利用にとどまる限り、AIは「便利なおもちゃ」でしかありません。真価を発揮するのは、自社の内部データと結びつけたときです。Excel業務こそAI導入の入り口AIを使いExcelマクロを大量生成する!どの会社でも必ず使っているのがExcelです。営業管理、生産管理、工事管理、仕入れ管理、経理、シフト管理、人事労務――部門を問わずあらゆる現場で利用されています。このExcel業務にAIを組み込むステップは次のようになります。手入力作業を洗い出す日々繰り返されている「単純作業」「定型作業」をリストアップ。マクロ化(Excel VBA)する手作業で行っている入力や集計を自動化。Excelマクロは、AIに生成させます。ChatGPTプロジェクトに組み込む作成したマクロや操作手順をChatGPTに登録し、利用者が自然言語で指示できるようにする。業務が安定したらマイGPT化(ChatGPTs)する自社専用のカスタムAIとして「マイGPT」を構築。業務フロー、マクロコード、FAQなどを組み込み、部門別の専用AIにする。パソコンに向かっている=仕事をしているを疑え!経営者・管理職がPCやアプリ操作が苦手で任せっぱなしに、業務改善が進んでいないケースが散見されます。次のやり方で整理し、改善を繰り返していきます。付箋:ふせん、ポストイットを方式ホワイトボードやノートにポストイットを貼りだし、前後の手順、input outputを整理します。業務の書き出し、Todoリスト方式日々繰り返されている「単純作業」「定型作業」をリストアップします。付箋(ポストイット)やメモ、手帳に毎日の仕事「項目」を書きます。終わった仕事に〇印を付けます。ToDoリストでもOKです。前後の作業手順を変更する必要があります。