経営戦略の基本は、自社の強み、得意技に磨きをかけ勝つことです。
 収益状況が良くなると、得意技+新技(本業以外の設備投資)に入ります。
 勝ちつづけるためには必要かもしれませんが、ライバルとの強さ弱さとの比較
 顧客要求にマッチしているかは別問題です。
 ある大手メーカーの事例
 特定の分野へ参入しようとしています。
 事業部長はマーケットサイズ、狙うべきマーケット(セグメント)、
 自社の技術の関連図を作成しておりませんでした。
 狙いべきマーケットによって、販売ルート、チャネルは大きく異なります。
 マーケティングの基本4P 製品、価格、プロモーション、立地(物流)
 XマーケットとYマーケット、Zマーケットでは、販売ルート、チャネルが異なります。
 Xマーケットは、メーカー向けの技術提案型セールス
 Yマーケットは、卸、販売会社向けのプロモーション提案型セールス
 Zマーケットは、ナショナルチェーン向けのOEM提案型セールス
 各々のマーケットごとに、対象顧客は異なり、顧客間の競合関係
 決定権(キーマン)も異なります。
 この大企業は、Yマーケットを得意としていただけに
 X、Zマーケットも同じセールス部隊で、同じ販売方法で新製品を売る計画を
 立てていました。
 自社には、優秀な技術者、バイヤー経験者がいました。
 それぞれの、メンバーを招聘して、ルート、チャネルごとに販売組織を作り
 販売活動を開始しました。
 成果は目に見えて現れました。
 製品を作る技術は長けていても、売る技術は別物です。
 この大手企業は、作る技術=得意技で勝負をかけました。
 得意技へ持ち込むための、仕掛は、3パターンあります。
 既存の1パターン+新規2パターン(技術提案型、小売店支援型)の
 仕掛を加え、得意技へ持ち込むパターンが増えました。
 これが、前号の「安定的収入」や「固定粗利」(造語)「固定限界利益」(造語)です。
 わかり易い事例で説明しましたが、仕掛作りが「自社の得意技へ磨きをかける」
 となります。
 大手企業といえども、こんなシンプルなことが出来ていない企業が多いです。
 優秀な人財はいるのですが、部分優秀=部門最適、事業部最適で全体を考えられない
 ためにおこります。
 経営者は、この判断、決断、ジャッジを!!
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