vol105.中堅企業の課題(6)

中堅企業の良さは、中小企業の機動力と組織として動くことにあります。
中小企業は、人に頼った経営で、組織形態はあまり重要ではありません。
極端な話、強烈な?トップが1人いれば企業運営は可能です。
どんなに優秀な人間でも、100名程度までしか部下を掌握できません。
通常は50名前後です。
それ以上の規模になると、1週間で相互にコミュニケーションできるのが
1回あるかないか(物理的 時間的に)です。
だから、自分の代わりにマネジメントできる人財を採用・育成し、責任と権限を渡します。
中堅企業は、この責任と権限が「行ったり来たり」します。
時には、「責任」が強く出て、短期間の成果が表れず「責任を取り上げる」
「責任を放棄」するに至ります。
人財レベルとのバランスですが、10名の幹部全員に同じマネジメント能力を
求めず上位+中位のレベルアップを図りましょう!。
この上位+中位を中心に責任と権限による経営を推進して参ります。
多くの経営者は、下位の底上げを図ろうとしますが、経験不足、能力不足で
経営者が望むレベルには残念ながら達しないでしょう!
無理に底上げするよりも、適材適所を考え配置下さい。
活き活きと働く方を多く見て参りました。
(反面教師)
ある会社では、役員になると1/3〜1/2辞めるところがあります。
しかもけして 綺麗な辞め方ではありません。
トップの役員登用がどこか「イビツ」なのでしょう!
特に、その会社の№2の部下であり、№2自らが推薦し役員になった人間は
トラブルを起こして辞めていきます。
その№2を許しているトップの問題だと思います。
お辞めになった方と、あるときお会いしたのですが
責任と権限が極めて曖昧であり、
数字責任のみ押し付けて
権限はない、取り上げる とのことでした。
トップとしても、この微妙なところは良く判るのですが、
脱皮できないところが「中堅」の「中堅」たる所以と判断します。
(次号につづく)

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