厚生労働省は、3年に1回受療行動調査結果を公表しています。
前回は2020年に公表しています。
患者の情報リテラシー、PCやスマホの普及にともない変化している状況がわかります。
「受療行動調査」は、時系列で分析していない為、オンリーワン経営 木村淳がデータを時系列に並び替え「独自」分析し、「独自」解説しす。
- 医療コンサルタント歴25年超
- 職員数5000名クラスの医療法人とのコンサル契約20年超
- 2004年国際規格ISO/IEC27001(情報セキュリティーマネジメントシステム)審査員補研修を受講済み
- 2006年国際規格ISO/IEC2000(ITサービスマネジメントシステム)審査員補研修を受講済み
- 医療機関にかかる時は、情報を80%超が入手しています
- 家族や友達・知人の口コミ情報は70%超です
- インターネット情報は、毎年伸びています
- 医療機関が発信している情報を0~14~39歳の年代は40%超入手している
- SNS、ブログ情報を0~14~39歳の年代は30%超入手している
- 厚生労働省 受療行動調査からみる対策
- スマホ画面で見やすい、操作しやすいホームページへ改良
- 検索にかかりやすいように「Googleビジネスプロフィール」への入力
- プル型集患とプッシュ型集患 両方の対策を打ちましょう
- 家族、友達・知人の口コミ(クリニック・診療所がある地域のリアルな人間関係です)
- まとめ
- 集患対策 MEO診断1万円/1事業所・施設 実施中!
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- いいね!と思った方は、「Google口コミ」投稿をお願いします
医療機関にかかる時は、情報を80%超が入手しています
質問内容は、「外来-入院 年齢階層別にみたふだん医療機関にかかる時の情報の入手先(複数回答)」です。
集計結果に「小計」があります。
「小計」内容は、「入手している」「していない」です。
【外来】データをグラフ化しました。
2011年は、「入手している」が51.8%でした。
2017年は、「入手している」が77.7%でした。
2020年は、「入手している」が80.2%でした。
年々「医療機関を受診する際、事前に情報を入手」が上昇しています。
なお、2014年は、質問項目が過去と異なる為、年度比較できる項目がありませんでした。
家族や友達・知人の口コミ情報は70%超です
質問内容は、「情報入手先」について聞いています。
重複回答です。
質問項目は、以下10項目です。
- 医療機関の相談窓口
- 医療機関が発信するインターネット情報
- 医療機関がの看板やパンフレットなどの広告
- 行政の相談窓口
- 行政が発信するインターネット情報
- 行政機関が発行する広報誌やパンフレット
- 医療機関・行政以外が発信するインターネット情報(SNS,電子掲示板、ブログの情報含む)
- 新聞雑誌本の記事やテレビラジオの番組
- 家族・友達・知人の口コミ
- その他
集計結果は
2017年「家族や友達・知人」が70.5%です。
2020年「家族や友達・知人」が71.1%です。
2017年より質問項目に「「家族や友達・知人」が入りました。
「家族や友達・知人」はダントツ1位です。
2位は、医療機関が発信するインターネット情報
3位は、医療機関が発信するインターネット情報=SNS、ブログ/コラム
伸び率が高い項目は、この3位のSNS、ブログ/コラムです。
インターネット情報は、毎年伸びています
質問項目が追加され、伸び率の高い「インターネット情報」を年ごとの集計し、グラフ化しました。
なお、2014年は、質問項目が過去と異なる為、年度比較できる項目がありませんでした。
医療機関が発信している情報を0~14~39歳の年代は40%超入手している
質問「医療機関が発信しているインターネット情報」について年代別に集計しています。
更にオンリーワン経営 木村が、時系列で集計年ごとにしてグラフ化しました。
0~14歳 2017年35.7% 2020年44.4%になりました。
15~39歳 2017年37.5% 2020年43.3%になりました。
40~64歳 2017年32.2% 2020年38.0%になりました。
65~73歳 2017年12.2% 2020年17.3%になりました。
74歳以上 2017年9.5% 2020年9.3%になりました。
0~14歳 15~39歳の年代は、2020年40%超になっています。
0~14歳 15~39歳、40~64歳、65~73歳全ての年代で伸びています。
※スマホの全世代への普及率=所有率とにているような気がします。
同じ評価基準の統計データがなかったため、「個人の感想」レベルですが。
SNS、ブログ情報を0~14~39歳の年代は30%超入手している
質問「医療機関、行政機関以外は発信しているインターネット情報(SNS、電子掲示板、ブログ等)」について年代別に集計しています。
更にオンリーワン経営 木村が、時系列で集計年ごとにしてグラフ化しました。
0~14歳 2017年24.4% 2020年32.5%になりました。
15~39歳 2017年28.2% 2020年31.8%になりました。
40~64歳 2017年17.8% 2020年23.0%になりました。
65~74歳 2017年5.6% 2020年7.9%になりました。
75歳以上 2017年4.2% 2020年4.9%になりました。
0~14歳 15~39歳の年代は、2020年30%超になっています。
ここでのポイントは「SNS、電子掲示板、ブログ等」です。
電子掲示板は「過去の言葉」で誰も使っていません。
※役所等では〇〇電子掲示板の名称がまだ存在します。
SNS=Instagram、LINE、X(旧Twitter)です。
「うちのクリニック・診療所をは、お年寄りが多いな・・・」と感じている理事長・先生は、今日からInstagram、LINE、X(旧Twitter)の情報発信に取り組んでください。
0~64歳までの「集患対策」には、Instagram、LINE、X(旧Twitter)が必須です。
将来の集患のためにも手を打っておきましょう!
特に診療圏0.5㎞~10㎞のクリニック・診療所は、Instagram、LINE経由の「リアルなコミュニティ」対策です。
診療圏0.5㎞~10㎞は、MEO対策=Googleビジネスプロフィール対策と一緒です。
0~64歳までの「集患対策」には、Instagram、LINE、MEO対策=Googleビジネスプロフィール対策を行わないと、既存患者の離脱率は「12%~18%」以上になります。
木村の感覚では25%~40%程度です。
特に郡部・都市部でも高齢化している地域は、離脱率は想像を超えて進行します。
残念ながら、Facebookは過去の「おじさん」「おじいさん」達のものとなりました。
※個人の感想:Facebookは、ここ6ヶ月広告が入り過ぎて、閲覧時間が極端に減りました。
次回は2024年10月予定です。
厚生労働省 受療行動調査からみる対策
厚生労働省 受療行動調査からみる対策は、
- スマホ画面に対応したホームページの改良(UI ユーザーインターフェース)
- 検索にかかりやすいように「Googleビジネスプロフィール」の入力
- ホームページに加え、Instagram、LINE、Facebook、X(旧Twitter)を使った情報発信
- 家族、友達・知人の口コミ:院内イベント開催(クリニック・診療所がある地域のリアルな人間関係です)
スマホ画面で見やすい、操作しやすいホームページへ改良
検索は、PC画面からスマホに変化しています。
75% 3/4がスマホ検索になっていると言われています。
一方、決定権を持っている、理事長・医師・事務長等はPC画面中心です。
決定権を持っている方は、スマホ検索で自分の医療法人、クリニック・診療所のホームページを確認してください。
推奨(2024年6月8日現在)
iPhone12、13、14、15、SE画面
シェアを伸ばしている、GooglePixel7、Pixel8
確認といいましても、所有してもらわけではなく、ご自分と違うスマホを持っている人に自医院のホームページを検索させ、見え方のご意見を聞いてみてください。
Instagramで自法人、自クリニック・診療所を検索してもらいましょう。
ご自身が思っているものと、全く違う「意見」「見解」「指摘事項」が出てくると思います。
ホームページ改善のヒントになります。
UI(UI ユーザーインターフェース)をわかりやすく表現すると
- スマホで見やすい(検索しやすい、診療時間・診療曜日・月間カレンダーが見やすい)
- スマホで操作しやすい(電話しやすい、予約操作しやすい、予約変更操作しやすい)
です。
よくある指摘事項は
- 電話番号をスマホでも確認しやすく、電話もかけやすくして欲しい
- Googleビジネスプロフィールの項目にも「電話」リンクを入れ、電話出来るようにして欲しい
- 1週間の診療カレンダーを上段に持ってきてスマホでも確認しやすくして欲しい
- 1ヶ月の診療カレンダーを上段に持ってきてスマホでも確認しやすくして欲しい
- 診療待ち時間を短くして欲しい(予約システムを導入して欲しい)
- (予約システム導入の場合)、スマホで、予約・変更・キャンセル操作がしやすいシステムにしてほしい
検索にかかりやすいように「Googleビジネスプロフィール」への入力
過去のMEO対策ブログで述べている通りです。
クリニック・診療所は、SEO対策ではなく、MEO対策です。
MEO対策=Googleビジネスプロフィール対策です。
Googleビジネスプロフィール対策=MEO対策です。
2020年頃までの表現では、Googleマイビジネス、ローカルSEO対策。
名称、評価項目、構成比が変わっていますが、ほぼ同じです。
ここ1〜2年 Googleビジネスプロフィールは、SNS、Youtube検索にも力を入れています。
Googleで飲食店・ラーメン屋さんを検索すると、「食べログ」「ホットペッパー」とともに「Instagram投稿(写真)」が沢山出てきます。
Googleの世界シェアは90%超、日本国内シェアは70%超です。
ここを押さえなければ、検索されません。
プル型集患とプッシュ型集患 両方の対策を打ちましょう
SNSやYoutubeが浸透してきました。
【参考】日本国内のアクティブユーザー数
LINE 9,500万人
Youtube 7,000万人
X(旧 Twitter)4,500万人
Instagram 3,000万人
新型コロナ以降、開店した飲食店は、ホームページ「なし」が目立ってきました。
Instagramを本当に有効に使っています。
SNSを専門学校で教えている講師(50代 女性 ママ友多数&集客コンサル)と情報交換しました。
クリニック診療所のGoogleMEO対策の話題になりましたら「Instagram検索で病院探します」と回答がありました。
日々勉強だと感じました。
0~14歳 15~39歳、40~64歳の「プル型」集患対策は、Googleビシネスプロフィール&Instagramビジネスアカウントです。
0~14歳 15~39歳、40~64歳の「プッシュ型」集患対策は、LINE公式アカウントです。
今後、SELもGoogle社ジェミニもMS社Bing等の生成AIも、SNSも巻き込み、サービス提供すると判断しています。
診療圏は、05㎞~2.0㎞~5㎞です。
中心都市以外の地域でも5㎞~10㎞程度です。
下記のGoogleビジネスプロフィール 6項目を確実に入力しましょう。
患者から選ばれる医療機関、クリニック・診療所になりましょう。
※操作方法の解説は、過去のブログと重複しますので、今回は省略します。
家族、友達・知人の口コミ(クリニック・診療所がある地域のリアルな人間関係です)
家族、友達・知人の口コミは、70%超 ダントツ1位でした。
とても影響力があります。
2024年時点で家族、友達・知人の口コミはに力(ちから)を入れているクリニック・診療所は
- 「診察日カレンダー」「院内情報」(写真→投稿のシンプルな内容)を発信しています
- 院内イベントを開催しています
- 院内イベントには、家族を巻き込んでいます。家族参加が前提です。
- 院内イベントを、お知らせ、ブログ/コラム、Instagram、LINE、Facebook、X(旧Twitter)で拡散しています
2024年1~2月頃 ある医療関係者から院内イベント&Instagram「ママ友」拡散手法を教えてもらいました。
その後、全国のInstagramクリニック・診療所を250件超フォローし継続調査しています。
広告や広告のようなInstagram表現よりも、「院内イベント」クリニックは共感されているように見えます。
シンプルに「診察日カレンダー」「院内情報」発信も共感されているようです。
先日もInstagramで眼科の先生が、クリニック7周年記念にお近くの子供たちに「眼科おしごと体験」の院内イベントを実施していました。
「白衣姿の子供達の集合写真」が印象的でした。
地域から愛されている「眼科」さんだと感じました。
Instagram、LINE経由で地域住民=家族、友達・知人に「良い」口コミをしてもらいましょう。
2024年6月8日 ステルスマーケティングで摘発されているようなものではなく、「等身大」で「力まず」「自クリニック、自診療所」らしい情報発信をしましょう!
Instagramアカウントの「複数」の有効活用
全国のInstagramクリニック・診療所を250件超フォローし継続調査の感想です。
Instagram 1つのアカウント運用は「NG」です。
患者目線でも混在して見え「NG」ですし、Instagramの「アルゴリズム」的に考えても「NG」です。
特に「NG」運用は
- 医師の誕生日、バレンタインデーの映像と患者向け情報が混在
- 患者向け情報に「看護師募集」
- 最悪は、食事やお酒と患者向け情報が混在
ブランディングを考えInstagramをはじめSNSを運用しましょう!
- 患者向け情報発信アカウント
- 看護師募集・スタッフ募集アカウント
- 理事長・医師 個人の趣味・嗜好のアカウント
Instagramは、複数アカウント持っても「無料」です。
まとめ
今回は、厚生労働省 受療行動調査データを時系列で並べ直し、グラフ化して「独自」分析、「独自」解説を加えました。
2024年4月 Googleのクローラ(検索ロボット)対策で「独自性のあるサイト」を評価すると変更になったそうです。
外来のクリニック・診療所が打つべき対策は
- スマホ画面に対応したホームページの改良(UIユーザーインターフェース)
- 検索にかかりやすいように「Googleビジネスプロフィール」の入力
- ホームページに加え、Instagram、LINE、Facebook、X(旧Twitter)を使った情報発信
- 家族、友達・知人の口コミ:院内イベント開催(クリニック・診療所がある地域のリアルな人間関係です)
を実行しましょう!
※2024年10月に厚生労働省 受療行動調査(速報)が出る予定です。
データとグラフ、分析をExcelに残しました。
2024年秋~冬には、この続きのブログを書きたいと思います。
楽しみにしてください。
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- 2000年(平成12年)ISO14001審査員研修コース修了
- 2000年(平成12年)ISO27001(ISMS)差分審査準備コース修了
- 2004年(平成16年)移行型ISMS審査員研修コース修了(Information Security Management System 情報セキュリティー分野)
- 2006年(平成18年)ISO/IEC20000審査員研修コース修了
- 2006年(平成18年)SAP内部統制ソリューションコンサルタント
- 2010年(平成22年)LCA(ライフサイクルアセスメント)トレーニングコース終了 (ライフサイクルアセスメント:カーボンフットプリント関連)
- 2011年(平成23年)BS25999導入実践コース終了(BCPに関する規格)
- 2012年(平成24年)FSMS(ISO22000)審査員研修コース終了(Food Safety Management System)
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