vol.45 「自己資本による経営」の基本

20060320 自己資本他人資本図.jpg
経営者の方とお話をしていると
「金融機関の為に仕事をしているようだ!」と嘆く方がいます。
B/S(貸借対照表)のバランスを欠いた経営を行っている方が大半!
B/Sは、資本の部と負債の部+資本の部から成り立っています。
負債の部+資本の部は、どこからお金を調達してきたか?です。
自己資本比率が低い=自分のお金で商売・ビジネスを
行なっていないことになります。
経営権は「お金の決裁権」「人事権」 2から成り立ちます!
自分のお金が少なければ、おのずと、「他人のお金」で経営する
ことになります。
経営権の「お金の決裁権」の半分を渡したようなものです。
この本質を理解せず、名義が社長だから、「決定権は社長だ!」とは
なりません!
自分以外のお金=借入金、資本家、買掛金先が多ければ多いほど
経営の自由度(決裁権の自由度)が低い経営になります。
X社の社長が、資金繰りが厳しいので借り換えを行なった!
ご紹介頂いたH社H社長さんには感謝している と言っていました。
????
X社は、H社に人事権を握られています!
資金繰りが厳しい本質は、本業が悪いことにあります!
目先の金融機関対策の問題ではありません!
詳細を聴くと この会社は、決裁権が社長には無くなっているのです!
お金の決裁権、人事権も社長にはありません!
悲しいことに社長にあるのは「連帯保証」だけです。
極端な事例ですが?
ベンチャー・零細企業、中小企業は安易に借入金に頼った
経営を行ってはいけません!
会社法改正で、1円の資本金でも株式会社は出来ます!
この法律上は、出来ますが、経営の本質=決裁権は別です。
お金の決裁権と人事権 「2つの権」を掌握できて初めて経営が可能です

タイトルとURLをコピーしました